標的24 告白と再会−１ ページ17
麗羅視点
目が覚めると、寝室の天井が視界に入った。
ぼんやりしていた意識が徐々にはっきりして行き、自分の状況を察する。
雪戦で疲れたあたしを、山本君達が家まで運んでくれたのだろう。
今晩会った時に感謝しようと思いながらサイドテーブルの時計を見れば、下校時刻だった。
半日程寝ていたとは、余程疲れていたらしい。
其処で、あたしは大切な事をやっと思い出した。
あの子……フラン君は、どうしているのだろう。
勢い良くベッドから飛び起きると、悪寒がして身震いをした。
死ぬ気状態になった副作用が、まだ若干残っていたらしい。
筋肉痛も継続している。
あたしが身震いをしていたら、コンコン、と扉がノックされる音がした。
家に誰かいてくれているらしい。
「はーい」と返事をすると、扉が開かれた。
｢起きてたのか。
どうだ、調子の程は？｣
部屋に入って来た人物があまりにも意外で、あたしは目を丸くした。
入って来たのは、シャマル先生だったのだ。
若干の寒気と筋肉痛がするだけで、他には特に異常が無い事を伝える。
熱と心拍数を調べてくれたシャマル先生も、特に異常は無いと言ってくれた。
シャマル先生とは、実はあまり面識が無い。
挨拶をした事はあっても、世間話をした事も無ければ二人きりになった事も無かった。
黙々と腹部や背中の包帯を変えてくれたシャマル先生に、あたしは気になっていた事を尋ねた。
｢あのー、どうしてシャマル先生が此処に？｣
｢リボーンに頼まれたんだよ、お嬢ちゃんの面倒見てくれってな｣
｢そうだったんですね。
ありがとうございます｣
｢礼には及ばねーさ。
おじさんにチューさせてくれれば｣
唇を尖らせ、神妙な顔で接近して来るシャマル先生の胸元を押し戻した。
あたしの為にわざわざ時間を割いてくれた事に感謝はするけれど、それとこれとは話が別だ。
ほんの冗談らしく、シャマル先生もあっさりと身を引いた。
｢それより、フラン君が何処にいるかって知りませんか？｣
｢あのガキなら、別の部屋に寝かせてるぜ。
まだ目は覚まさないが、命に別状は無いんじゃねーか？
俺は男は診ないから、詳しい事は知らんが｣
まだ目を覚ましていないらしい事に一抹の不安は残るが、一先ず無事であるようでほっと胸を撫で下ろす。
フラン君がいる部屋を教えてもらおうとした時、インターホンが鳴った。
立とうとする あたしを止め、代わりにシャマル先生が出てくれた。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
