標的29 ボクの最善−２ ページ31
トーマ視点
霧戦が行われた体育館へ向かおうとプールを出た処で、ボクは足を止めた。
此処で体育館に行ったら、マーモンを助けに来るベルフェゴールと鉢合わせになる。
幻覚を無効化する事は出来ても、ボク一人でベルフェゴールの相手をするのは無理だ。
髑髏を助けに行ったボクが人質になっては、本末転倒も良い処だ。
此処は山本と合流して行くのが良いか。
しかし、勝利条件にボクが入っている時点で髑髏と引き換えにされるのは目に見えている。
彼らは十中八九、髑髏を人質にする。
ボクの最善の行動と云えば、ヴァリアーに見つからない様に身を潜める事だ。
ボクがいない限り、勝利する事は出来ない。
主君達が決着を付けた後に合流するのが一番賢いと言えるだろう。
だけど、それではボクは守られるだけだ。
ボクだって守護者なのに、皆が戦っているのを何もせずに見ているだけなんて真っ平御免である。
――試合が始まったら、すぐ向かいに来るな。
一瞬だけ過ぎった山本の言葉を、頭を振って打ち消し、ボクは体育館へ走り出した。
｢ごめん、山本。ボクは雪の守護者なんだ！｣
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
