標的23 傍観と偽雪−１ ページ14
ツナ視点
空気の箱。それが今回の戦闘フィールドで、今までで一番酷いフィールドだった。
酸素が無くなったら、二人共死んでしまう。
リボーンは「何方も相応しくないと云う事か」なんて冷静に言っていたけれど、怒りが込み上げて来た。
ルールはそれだけじゃ無かった。
今までは指輪を完成させるだけで良かったのに、今回は相手を殺さなきゃいけない。
二人の最も大切な人も危険に晒される。
守護者の使命だからと云う理由でそんな残酷な事をするチェルベッロが許せなかった。
ぐっと拳を強く握り締める。
｢ねえ、リボーン。
雪の守護者は他の守護者とは違うの？
指輪の為に二人が殺し合って、二人の大切な人が巻き込まれて、そんなの間違ってるよ！｣
｢チェルベッロが言ってただろ。
雪の守護者に相応しいのは、極々限られた少数の人間。
今まで相応しい奴がいなかったんだ。
相応しいのは、世界中何処を探してもトーマだけだぞ。だが、｣
「俺もツナに同意見だぞ」そう言ったリボーンの表情は全く読み取れないが、静かに憤怒していると云うのは、何と無く伝わって来た。
チェルベッロの合図で、二人が動き出した。
大きな鎌を操るファルソ、棍と魔術(？)を巧みに使い分けるトーマ。
竜巻を打ち消し、視界を悪くして胸を凍らせたは良かったものの、背中とお腹を斬り付けられてしまった。
白いマントは、噴き出した血を強調させる。
俺はモニターから目が離せなかった。
死ぬかも、しれない。
ファルソが鎖の部分を手に持って鎌を振り回す。
山本が、「そうだったのか」と呟いた。
俺は首を傾げて山本を見る。
｢『ファルソの武器には気を付けろ』って、こう云う事だったのな｣
｢どう云う事だ？｣
｢雨戦の時、スクアーロが山本に言ったみたいなんです｣
ふむ、と何やら考え込むリボーン。
すると、意外な人物からの質問が飛んで来た。
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ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください！ (2019年7月2日 18時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみにしております！これからもどうぞ無理をしない程度に頑張って下さい。 (2019年4月27日 13時) (レス) id: 1e9e5f7638 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2019年4月27日 10時
