【リボーン】純情クワドラングル (ページ34)

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標的12　変えられる－１ページ34

トーマ視点

｢これが嵐の守護者の、怒涛の攻めだぜ｣

『切り裂き王子(プリンス・ザ・リッパー)』ことベルフェゴールのナイフと張り巡らされたワイヤーを逆手に取り、獄寺は見事ベルフェゴールに致命傷を与えた。

二人がいる図書室は、大きな爆風に飲み込まれた。

設置されたカメラに映し出された獄寺は、乱れた髪を掻き上げる。

獄寺の上着がはためく。

誰もが獄寺の勝利を確信する中、ボクはカメラの端に映る、力無く倒れているベルフェゴールをじっと観察した。

ボンゴレリングと次期ボスの座を賭けた、一対一のガチンコ勝負――指輪争奪戦。

その初戦は晴の守護者、笹川とルッスーリアの勝負だった。

勝利したのは笹川で、主君達は幸先が良いと喜んでいた。

しかし、二回戦の雷の守護者の戦いで、ボク達は二つの指輪を失ってしまった。

瀕死のランボをレヴィの攻撃から守る為に、主君が戦闘フィールドを壊したのだ。

勝負を妨害した物として、助けられたランボが持つ雷の指輪と、助けた主君の持つ大空の指輪はヴァリアーの物となってしまったのだった。

勝負は全部で八戦。

だが、雪の守護者の戦いは特別。

雪の守護者の戦いは別個の扱いだそうで、先に四勝した方が勝利となる。