標的34 眠れる霧のナッポー−１ ページ28
麗羅視点
目を開けると、無限に広がる真白なる景色が視界に映った。
起き上がって見ると、やはり果てしない白が広がっている。
出た、あたしの無機質の精神界である。
此処に来たと云う事は、あたしは現実で気を失い、誰かの意思によって連れて来られたと云う事だ。
あたしか、ローシさんか。
強い潜在意識であたし自身が来た可能性もあるけれど、あたしには、精神界に来る理由が思い付かなかった。
「ローシさーん」あたしの声が、壁の無い世界に何処までも響く。
しかし、何時もはすぐに現れるローシさんは、現れなかった。
もう一、二度呼んでみるも、ローシさんが現れる気配は一向に無い。
ローシさんは何処に行ったのだろう。
｢クフフフ。久しぶりに散歩をしてみれば、興味深い場所に来ましたね｣
あたしが小首を傾げた、その時。
真後ろから、独特な笑い方をする、低い男性の声が聞こえた。
慌てて振り返ると、其処には、特徴的な容姿をしている一人の少年が。
あたしと然して歳が違わないだろう彼は、黄ばんだ薄地の服を着、南国果実を連想させる紫色の髪型をしている。
予想外の人物の登場に、あたしは目を見開く。
そんな あたしに「初めまして」と挨拶をする彼の左目は、青色。
そして右目は、不自然に前髪で隠されていた。
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レイチェル - S隊長さん» そう言って頂けると、嬉しいです。これからも頑張ります。ありがとうございます！ (2018年5月6日 11時) (
レス) id: e5404397aa (このIDを非表示/違反報告)
S隊長 - すごく面白くて更新を毎日楽しみにしています！！ (2018年5月5日 21時) (レス) id: c58740c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル | 作成日時：2018年4月30日 17時
