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標的3 未来の日記帳ー3 ページ7

麗羅視点


「それから、今は一時的に具現化しているが、オレは訳あって魂だけの存在なんだ。
そして、お前にはトリニセッテを管理する義務がある」

「で? 今度はあたしに何をしろと?」

「お前の心に住まわせてくれ」

「はぁあああ!?」

「静かにしてくれ」


片手で片耳を塞ぎ、もう片手であたしの鼻を摘んで来るローシさん。

あたしはそれを払い除け、両手で鼻を抑える。割と痛かった。


未来の日記帳の次は、人の心の中に住まわせて欲しいと来るとは。

さっき会った ばかりの他人を心に住まわせるなんて、断固拒否だ。

そもそも、人の心に住むなんて芸当が出来て堪る物か。

あたしは勿論、首を横に振った。


ローシさんは、うるうるした目で見下ろして来た。

これは、もしかしなくても来る。


「オレには、自分の身体すら無いんだ。
お前にまで追い出されたら、オレは一体どうすれば良いんだ……」

「分かりました! 魂でも何でも引き受けますから! もうそれ止めて下さい!」


おいおいと泣き真似をするローシさんに、負けた。

仕方が無く折れたあたしを見、やはり泣いていたのが一遍、ローシさんは飄々とした顔をする。

殺意が湧きそうだ。

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作者名:レイチェル | 作成日時:2018年3月14日 14時

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