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標的11 王子様と如何にかこうにか−2 ページ30
横抱きして来るし、姫呼びして来るし、拉致したし。
ベルさんは変人かと思っていたけれど、ただの変人では無く、ちょっと親切な変人だった。
それでも、急に隣に寝転がって来て、考えている事は何一つ分からないが。
今の内に少しでも読んでおこうと、あたしは何処からか物語を取り出した。
『如何にかこうにかして、イタリアから日本の並盛空港へ飛んだ』
「如何にかこうにかって何!?
雑過ぎると思うんだけど!」
《未来が分かったら詰まらない、と言っていたのはお前だろう》
「そうだけどね、そうなんだけどね」
ベルさんに拾ってもらって、本当に良かったと切に思った。
一番肝心な処が『如何にかこうにか』で済まされては、堪った物では無い。
気を取り直して、あたしは物語を読み始めた。
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作者名:レイチェル | 作成日時:2018年3月14日 14時