少女は奪われるようです【un:c】Part2

51話 ページ8

カラオケに滞在してから約4時間。


このままオールしよう！！と意気込んでいるが、まふ君はもう既にウトウトしている。


そらる「うわっ、おい寝るなら歌詞太郎のこと行け！」


そらる君の肩に頭を乗せそうなまふ君。


歌詞「…………」


歌詞太郎さんは、この中で1番規則正しい生活送ってるから、もう既に爆睡している。


こんな爆音が流れていても、彼の耳には入らないらしい…


どんな耳をしてるんだ。


と、そんなことを考えながら天月君の歌を聴いてたときだった。


トン、と僕の肩に何かが乗ったのだ。


その招待はすぐ分かった。


貴方「ｽｩｰ…」


Aちゃんだ。


僕の肩に寄り掛かって寝ている。


その姿は予想以上に可愛すぎて。


やっぱ僕、Aちゃんのことが大好きなんだぁって実感する。


・
・
・

そういえば、今日の歌練習のとき、彼女の話したっけ。


『ふーん…彼女かー…


………………僕も欲しいなぁ、彼女！』


この言葉を言ったとき、変な間が空いちゃったんだ。


Aちゃんは気付いたかな。


彼女かー…ってなったとき、本当は『リア充爆ぜろーwww』っていつもの調子で言うつもりだったんだ。


でも、リア充爆ぜろ、なんて言っちゃったもんならAちゃんにアタック出来ないじゃん、否定してるんだから。


というわけで変な間があいたわけ。


まぁ、そんなこと説明しなくても大丈夫でしょ、とか思いながら僕は、嫉妬する天月君の宥めに入った。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←50話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す