『気づけない傷』2 ページ17
まふ「はぁっ…はっ…」
僕は、ただただ走った。
けど普段家の中で作業をしている所為か、体力の限界はすぐにきてしまう。
だから仕方なく、旅館からすぐ近くの川を見に行くことにした。
外は雨だった。
川についてみると、いつもなら綺麗に月が映るはずが、今日は雨でそんなの見えない。
まるで僕の心の中みたいに、荒んでいる。
激しい雨だ。
まふ「あんなこと言って、何がしたかったんだろ…」
呆れる。本当に呆れる。
結局は僕が全て悪い。
僕が我慢しないから、こういうことになってしまう。
今まで通り、僕が我慢すればよかっただけのこと。
これじゃ、ただのめんどくさい人じゃないか。そんなの嫌だ。
皆に…そらるさんに嫌われてはいけない。
役に立つ、都合のいい人間であれば好かれるはず。
そうやっていっつも自分を押し殺してきた。
髪の先から、顔から、服からと、全身から滝のように雨水が垂れる。
まふ「……何で、今日は殺せなかったんだろ…」
考えれば考えるほど、分からなくなってくる。
何で僕は、こんな風になってしまったのか。
昔は素直に自分の意見言えたのに。
………昔は？
じゃあ、本当の僕って何？
まふ「…………まただ…」
またこの考え。この考えになると、僕は今の自分さえ見失ってしまう。
狂ってしまいそうになる。
そうなると、必ずやるのが、
リ ス ト カ ッ ト 。
これで気持ちが落ち着くのだ。
僕は護身用のカッターナイフを取り出す。
まふ「……っ」
多少は痛いけど、傷から溢れる鮮明な血がこの雨みたいに次々と終わりなく溢れてくる様は、痛みを越え、快感だった。
それと同じタイミングで溢れる涙。
雨と一体化して、どっちがどっちだか分からない。
頭がズキズキと痛んでいる。
まふ「……あれ…誰か、こっちくる…」
自然に手首を見る。こんなの見られたら羞恥心で川飛び込んじゃう。
だがしかし、そんな考えより先に、僕の視界は斜めに変わった。
まふ「(やばい…頭打つ…)」
倒れる僕は、何かに包まれ、意識を失った。
僕を包んだ“それ”は、僕が1番よく知ってる香り。
世界の誰よりも大好きな香り。
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蒼井 - どこぞやのボイスCDで聴いたことあるセリフが…ｯ！！笑笑 はしあま最高ですね^^ (2017年8月4日 23時) (
レス) id: ca2397e28d (このIDを非表示/違反報告)
冬華 - そらまふぅぅ！めっちゃ萌えます！かわいすぎる！ (2017年7月26日 10時) (レス) id: 968deb1b44 (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - 澪太郎@COFは神だと思う人さん» でも、他の作品も好きだよ！！！あんくちゃんの小説とか天ちゃんの小説とか楽しみにしてますぞい! (2015年11月6日 23時) (レス) id: 1b69c473f1 (このIDを非表示/違反報告)
澪太郎@COFは神だと思う人 - 涼音さん» あざす！！もう頑張ったよあれwいやでもそこまでとはw学校で言われたやつ言われると次のが書けなくなる澪太郎氏((いや書くけども← (2015年11月5日 22時) (レス) id: 326c36c78f (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - ヤバイはしやんと天月の話好きすぎてヤバイ天ちゃんが可愛すぎる。てか涼音死にます。いや死にました。一気に天国行っちゃいました。テヘペロ (2015年11月4日 23時) (レス) id: 1b69c473f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪太郎@COF基歌い手廃← | 作成日時：2015年10月2日 5時
