最強は、呪言師の許嫁に未来を託す。2

拾捌ー仲が良かったらいいってものでもない。 ページ5

『(東京校連勝してる！！このまま行けー！！！)』

パンダくんとメカ丸くんの対決はパンダくんの勝利。
さっきまでは真希ちゃんと霞ちゃんが戦っていたのだが、真希ちゃんの圧勝だった。



冥冥「フフフ、面白い子じゃないか。さっさと2級にでも上げてやればいいのに。」

真希ちゃんのその姿に対し言うのは、1級術師の冥冥さん。会うのは初めてだ。



五条「僕もそう思ってるんだけどさー、禪院家が邪魔してくるんだよね。素直に手の平返して認めてやりゃいいのにさ。」



『頭の固い連中だね。』



冥冥「金以外のしがらみは理解できないね。」



五条「相変わらずの守銭奴だこと。」

先輩を守銭奴呼ばわりって。



五条「それより、さっきからよく悠仁周りの映像切れるね。」



冥冥「動物は気まぐれだからね。視覚を共有するのは疲れるし。」

本当に？怪しいなぁ。



五条「えー、本当かなぁ。ぶっちゃけ冥さんってどっち側？」



冥冥「どっち？私は金の味方だよ。金に換えられないモノに価値はないからね。なにせ金に換えられないんだから。」

…一貫性があって嫌いじゃないな。寧ろ好きな性格してる。



五条「いくら積んだんだか。
(何を企んでるか知らないけど、もう簡単にどうこうされる悠仁じゃないんだよ。)」



『(ま、悠仁くんのこと舐めてるし大丈夫か。
貴方達の策略なんかに負ける子じゃない。)』




五条「…お。動いたね。」

一枚の呪符が赤色に燃えた。よし、追いついた！！


エリア内に放たれた呪霊には呪符が貼り付けられていて、呪霊消失と同時に対になっている観覧席の呪符も消滅する。
事前に記録した呪力によって消滅反応が異なっていて、
東京校が祓った場合赤色、京都校が祓った場合青色に燃える。真希ちゃんがいるから、記録外の呪力による消滅も赤色に燃える。



五条「一対一かぁ。皆ゲームに興味が無さすぎない？」



庵「何で仲良くできないのかしら。」



五条「歌姫に似たんでしょ。」



庵「私はアンタとだけよ。」



『(出会って最初の印象が最悪だからでしょ。)』

仲が良いことがいいことだとは限らない。



｛No Side｝



真人「さあ、俺らも仕事を始めよう。」



？「ハンガーラックを作ろう…。五条悟は190あるんだろ？」



真人「い〜いハンガーラックが作れる。」



・



？？「始まったか。

…楽しませてくれよ、七条A。」

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