最強は、呪言師の許嫁に未来を託す。2

弐拾捌ー野球大会。 ページ15

一回裏、打席は1番サードの野薔薇ちゃん。



釘崎「東北のマー君とは私のことよ！！」

そんな彼女に、東京校からの総ツッコミが入る。頑張れ、野薔薇ちゃん。
京都校のピッチャーは、メカ丸くんだと聞いていたのだが。



『あれ、ピッチャーマシーンだよね？』



釘崎「ちょっっっと待て！！！どう見てもピッチングマシーンだろーが！！」



五条「釘崎がキレた！！乱闘だぁ！！」




『…乱闘はしてないでしょう。』



棘「しゃけ。」



真依「何言ってるの？スペアよ、スペアメカ丸。
そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ？ピッ、チングマシーン？よく分からないわ。
あなた機械詳しいのね、もしかしてオタク？」



『よく口が回るなあ(笑)』



真希「だな。」

ヤケになった野薔薇ちゃんは出塁。
2番外野手の恵くんは送りバント。
3番ファーストのパンダくんは強打。
そして、4番ピッチャーの真希ちゃんはホームラン級の当たり。



『すっごい！！！』

だけど、箒に乗る西宮先輩がその球を捕らえる。



虎杖「うわあぁあ、せっこ！！」



『ズル！！』



伏黒「釘崎戻れー。」

実は、人数不足のため外野手1名のみ呪術使用可というルールだった模様。
そういうことは早く言えよ、あのバカ。

二回表、打席に立つのは4番キャッチャー東堂先輩。
だが、東堂先輩は悠仁くんとの一騎討ちを望んでいるらしい。



東堂「約束してくれ虎杖。この打席俺がホームランを打ったら次回オマエがピッ…」

と言ったその瞬間、思い切り東堂先輩の顔面にボールが当たる。
そのボールを投げたのは真希ちゃん。



虎杖「とっ、東堂！しっかりしろ！！」

倒れこんだ東堂先輩を悠仁くんが支える。



真依「ナイスピッチー。」



西宮、加茂、伏黒「「「ナイッピー。」」」



釘崎「真希さん、ナイッピー。」

うわあ…。



虎杖「東堂…っ、オマエ…！！
(ムチャクチャ嫌われてるな…。)」



『(皆どれだけ東堂先輩が嫌いなのよ…。)』

その後、5番セカンドの棘くんが出塁。



『(棘くんカッコいい…！！)』

そして、悠仁くんが西宮先輩でも捕れないほどの特大ホームランを放つ。

結果、姉妹校交流会2日目の野球戦は2ー0で、東京校が勝利。そのまま幕を閉じた。

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