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Aside
はぁ〜。
どうしよう。
昼休み、今日は静香は学校を休んでいて、1人で机で頬杖をついてため息をついていた。
稜「よ。A」
『稜雅〜』
背中をバシッと叩かれ前の席へと稜雅は腰掛けた。
朝の向きを私の方へと変え、同じように頬杖をついてくる。
『海は？どうしたの？』
私がそう聞くと、稜雅は無言で後ろを指差した。
あ〜里奈ちゃんが来てるのか。
2人はとっても楽しそうに話していた。
たまに里奈ちゃんが海の体に触れたりしている。
ズキッ…
また心臓が痛んだ。
稜「A？」
『…なんか、ずっと心臓が痛いんだよね』
稜「えぇ！？それは病院に行かなきゃだよね！？うん！」
『いや、そうじゃなくって！』
なんでだ？
いつも心臓が痛くなるのは…
『海を見てると…痛くなる』
稜「…え？」
『なんでだろ…本当に風邪かもしれないから、そしたら病院行くね』
稜「Aはバカだから風邪ひかねぇだろ〜」
稜雅に馬鹿にされ、私は稜雅の折れそうな肩を思いっきり殴ってやった。
晃「稜雅〜おるか〜？」
『あ、こーちゃんだ〜』
前の扉から、晃一が入って来た。
私たちは軽く手を振って場所を知らせる。
すると、晃一が私たちの席まで歩いて来た。
晃「今日は稜雅に用があるから来たんやけど、拓弥もなんかAに用があるらしいで」
くいっと出口の方を指差した晃一の指先を辿ると、拓弥が手を振っていた。
『なんだろ？行ってくるね』
2人に行ってらっしゃいと見送られ、私は拓弥の方へと歩いて行った。
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作者名：朝日奈 | 作成日時：2017年4月13日 19時
