【REBORN！】 お隣のモコモコさん【山本武】

○ 37 朝 ○ ページ38

次の日の朝。

いつも通り朝の4時に起きて、お弁当を作る。

軽いトレーニング後におばあちゃんと朝ごはんを作り、食べる。


支度を済ませて、家を出る頃には7時をまわるが、それでも登校するには少し早い。


登校中、少し寄り道をして昨日のベンチの下を覗く。

そこには2匹の猫が丸まっていた。


そのうちの1匹は、昨日あった虎猫のラット。

もう1匹は三毛猫のミーシャ。


「二人とも、ご飯だよ」


小さなお皿を2つ並べ、湯掻いた鶏肉を置けばぴくりと反応する。


のそりのそりと食べ始める。



その姿をのんびりと眺めてれば、待ち人がくる。


「よっ、A！」


爽やかに登場した、たけくん。

たけくんは朝練に行くため登校時間が早い。


それに合わせると、どうしても早い時間になってしまうのだ。


「それじゃ、行こうか」


私が笑いかければ笑い返してくれる。

隣を歩ける幸せを感じながら、登校する。


「……もし、なんか嫌なことされたらすぐ言えよ。」


少し気まずそうに言うたけくん。

こうやって二人で登校してることはすぐに学校中に広まるだろう。


そしてまた、なにか起こるかもしれない。


けれど

「わかってるよ、頼りにしてるからね！」

今は怖くない。


「あぁ！」


だから大丈夫。

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