○ 34 もう1回 ○ ページ35
気が付けば涙は止まっており、急に気恥しさが溢れてくる。
小さな子供のように泣き喚いてしまったこと。
たけくんと呼んでしまったこと。
そして、抱きしめられていること。
「あ、あの……もう…だいじょぶ…だから……っ!!」
顔を上げそう訴えれば、わりぃ、と離されそっぽを向かれてしまった。
抱き締められたのは、恥ずかしかったが嬉しかった。
けれど、私にはそんなことをして貰う資格はない。
復縁するために話をするわけじゃないんだ。
ギクシャクとした中途半端な関係にきちんとケリをつけるため。
自分に言い聞かせて、口を開いた。
「ちゃんと…謝りたかったの。
何も言わずに別れちゃってごめんね。」
相手の顔を見ることが出来ず、俯きながら言う。
「なぁ、それってさ、オレのこと嫌いになったって訳じゃないのな?」
「き、嫌いになんてなる訳ない!!」
バッと勢いよく顔をあげれば目が合う。
「目、やっと合わせてくれた」
ニヒヒと悪戯っ子ぽく笑う彼。
「嫌いになったわけじゃないなら……聞いてくれよ。
Aと別れてからもずっと忘れられなくて…。
やっぱ好きだなって思い知らされたんだ。
お前以外、考えられない。
もう1回、オレと付き合ってください。」
真剣な瞳に、惹かれる。
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シキ(プロフ) - LNeさん» うんうん!ほんとほんと愛されてるよねぇ~(≧∇≦*)。゚(゚´ω`゚)゚。 (2018年3月21日 22時) (レス) id: 39df0bc08c (このIDを非表示/違反報告)
LNe(プロフ) - シキさん» わわわ、嬉しいです……!何年経っても愛されている素敵な作品ですよね! (2018年3月21日 19時) (レス) id: fbf0d21ea1 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - LNeさん» 続きも今見てるんですけどもうーやばいですね!リボーン大好きなので!この話バリバリオススメしたいです!知り合いに(*´ω`*) (2018年3月21日 18時) (レス) id: 39df0bc08c (このIDを非表示/違反報告)
LNe(プロフ) - シキさん» コメントありがとうございます...!そう言ってもらえると励みになりますね〜!これからも応援の程よろしくお願いします! (2018年3月21日 18時) (レス) id: fbf0d21ea1 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - バリバリいい作品ですね!頑張ってください! (2018年3月21日 18時) (レス) id: 39df0bc08c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LNe | 作成日時:2018年1月13日 15時