【REBORN！】 お隣のモコモコさん【山本武】

○ 30 ギャップ ○ ページ31

おいコラ獄寺くん。

今大事なこと言おうとしたんだけど。


「10代目を守ったんだ

ファミリーと認めねーわけにはいかねぇ」


そうは言ってるものの、目は口ほどにものを言う。
私たちを睨む目はライバル心を抱いてるようだ。


「でも10代目右腕はオレだからな

お前らはケンコー骨と肋骨だ」


肋骨…！？

ちょっと意味わかんないんだけど…！！


「前から思ってたけど獄寺って面白ぇー奴な！」


ハハハッと笑っている山本くん。

その笑顔をみているとなんどか脱力させられる。


「だがツナの右腕を譲る気はないぜ」


おまえは耳たぶってことで、と急に真剣な顔になった。


ん゛ん゛、これがギャップ萌え……！！


いやいやいや惚気言ってる場合じゃない。

ううん、堂々と惚気を言えるようになるんだ。


言い合ってた２人はいつの間にか落ち着いていて、山本くんは部活にいく準備をしていた。



「んじゃ部活いくわ またなチビ

しっかしさっきの爆発といい、最近のおもちゃってリアルな〜」



そういうと去ろうと山本くん。

本日2度目の葛藤に打ち勝ち、勇気を出して引き止める。



「あ、あの、山本くん…！！！」


山本くんは振り返りこちらをみる。

その顔は期待と悲しみが混ざったようだった。



「部活終わるの待ってる、いつもの場所で」


そう言って私は荷物を持って逃げた。

○ 31 猫 ○→←○ 29 今の私 ○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す