【REBORN！】 お隣のモコモコさん【山本武】

◯ 20 厄日 ◯ ページ21

放課後、部活にいく友人とは別れる。

にしても今日は散々だった。


みんな口を揃えて

いつもと違う、と


前に一度メガネが割れてしまってかけずに登校したことがあった。

その時にも同じ反応をされた。


私は、私で何も変わらないと言うのに。

だれも私自身を見ていないような気がして、辛くなるのだ。


少なくともそういったことを思わせないのが、山本くんと先ほど別れたばかりの友人である。

２人はちゃんと心と向き合ってくれるような気がして、素直になれる。

なんて心の中で愚痴りながらいつもより疲れた学校での癒しを求めて、校舎裏の自動販売機の前に立つ。

こういう時は甘いものが一番である。
ただ甘いものといっても、何を飲もうか。


NEWと派手に飾られた文字が目に入った。

いちごみるく。


財布から小銭を取り出しボタンを押す。

ガランっと音を立てて出てきた紙パックを取り出す。

地面に置いていたカバンを持ち上げた時に後ろの人にぶつかってしまった。



「ごめんなさ…っ！」


とっても会いたくて、会いたくない人でした。




おばあちゃん、今日は飛んだ厄日です。

○ 21 雰囲気 ○→←◯ 19 メガネ ○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す