・(ヨシキside) ページ43
俺の発言に驚いたのか、目を白黒させながら慌てるA。
嘘だよ、本当にする訳ないじゃん。
｢A｣
その名前を呼べば、身体をビクつかせながらも恐る恐るこちらを見上げる。
その目には、少しの恐怖とそこそこの期待の色が滲んでいた。
ほんと、お前ってやつは。
｢素直で可愛いね？｣
『は、はぁ？！何言って……ちょっ、脚撫でないで！手、どけて！』
｢その割には、無理にどかそうとしてないみたいだけど。本当にそう思ってる？｣
『っ〜〜〜！！人が動けない事知ってて……！ヨシキさん嫌。嫌い。』
感情のやり場に困ったのかじわじわと涙を浮かべ、ぷいっとそっぽを向いてしまった。
これはやばい。
｢ご、ごめんって。もう意地悪しないから、こっち向いてよ。｣
『やだ。ヨシキさん、なんかさっきからこわい。やだ……ぐすっ』
まさか、あのAが泣くなんて。
さすがにやり過ぎたな、と反省の気持ちでいっぱい……は嘘。普段見ないAの姿に、ちょっとだけ興奮した。ごめん、A。
｢本当にごめんって。ちゃんとやるから、泣かないでよ。ほら｣
『わ、分かってます……けど、止まんないんだから仕方ないでしょ……！』
｢うーん、そっか。それなら、こっち向いて｣
『？何ですか……っ？！』
大きな瞳から零れる雫を舐めとり、赤くなってしまった目尻にちゅっと口付ける。
｢……止まった？｣
『え、』
ぽかんと口を開け、こちらを見るAがおかしくて。
｢っ、ふふ……だらしない顔してるね｣
『いやいや、だって急にそんな事するから……』
｢涙、止まったんだから良しにしてよ。ごめんね？｣
『まあ、いいです。…女たらしめ……』
｢んー？何か言った？｣
『いえ。なんでも』
まあ、ちょっと嫌な思いさせちゃったけど爪痕は残せただろう。
こうでもして俺を印象づけないと、この後Aと絡む奴らのキャラの濃さで忘れられちゃうかもしれないし。
(早く俺のモノにならないかなぁ)
そう思いながら、Aの首筋に静かに口付けた。
続く
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自由くん単推し - 入野自由くんってリクエストできますかね・・・？出来たらお願いします！ (2021年8月5日 12時) (
レス) id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - ヨシキ君がめっちゃカッコいい！良平さんとの絡みも好きですけど、ヨシキ君もサイコーですね！更新待ってます！ (2021年7月21日 1時) (レス) id: 9a0618e164 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、いつもコメントありがとうございます！お待たせしてしまいました…！また、お返事遅くなってしまいすみません！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 更新待ってます (2021年5月29日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 本さん» 本さんコメントありがとうございます！お返事遅くなってすみません！そう言って頂けると私も嬉しいです(^^)ちょえさん好きなので今後もちょこちょこ出てもらう予定です！お楽しみに〜 (2021年3月31日 9時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のりすけ | 作成日時：2018年12月10日 21時
