(ヒプマイ) もしもの ヒプマイカレシ 7

付き合って1年目の記念日です ページ31

一郎「A。俺のことを好きになってくれてありがとうな。・・・愛してる。」

後ろめたい道をたくさん歩いてきた自分を受け入れて愛してくれる彼女を対しての感謝と愛が止まらない。他者を当たり前のように大切にすることができる彼女がそばにいてくれたことで自分の心は豊かになっている。

二郎「その・・・。んーと・・・。す、好きだよ・・。うぅ！恥ずかしい・・。」

記念日なので声にだして彼女への気持ちを伝えたい。学校の屋上に彼女を呼びだし震える声を大にして真っ直ぐな恋心を伝える。付き合って1年になるけれどいつまでも初恋のような甘く酸っぱい気持ちに擽ったさを覚えつつも、心の中で好きが弾けるような音がした。

三郎「そ、その、良かったらこれ貰ってよ。・・何って・・。見てわかるでしょ？時計だよ。」

時計を贈る意味は「あなたと一緒の時間を歩きたい」。年上の彼女は自分よりも何倍も大人に見えて眩しさを覚える。子どもじみた独占欲を密やかに込め、男よけとこれからの未来を共に過ごす。という固い意思をこめている。

左馬刻「ほら、今日はAのワガママを全部叶えてやる。今日は左馬刻様はAだけのもんだ。」

普段は☠の活動や仕事ばかりでゆっくりと2人の時間を取れることは少ない。普段からできるだけの時間を注いでいるが限度はある。だから今日は彼女を思い切り甘やかすためにスマホの電源は切り、彼女だけの自分になる。

銃兎「お互いに変な相手に惚れ込んでしまいましたね。・・・そんな顔するな。・・愛してる。」

職が普通じゃないことを知りつつも、それでも変わらずに愛してくれる彼女への愛が止まらず。彼女のためならば海外にも地獄にも共に旅をする覚悟である。「寂しい」という自分が抑えていた無意識の気持ちを表面まで持ち上げてくれた彼女に今度は自分が報いる番だ。

理鶯「I didn’t choose you. My heart did.(私があなたを選んだんじゃない。心が選んだんだ。)」

彼女との出会いはきっと偶然なんかではない。自分の心が「この人じゃなければいけない」と感じたのだ。軍人の直感に間違いなどはない。彼女にとって誰よりも魅力的な男になることができるようにこれからも善処していく所存である。

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