The remaining time～7～ (ページ33)

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母｢結構話しちゃったわね｣

『久しぶりに会うから沢山話が溜まっちゃってた』

今の時刻はam.1:30

母｢A達は今日帰るのよね？｣

『うん、そうだよ
お母さん達は今日も泊まって明日帰るんだよね？』

母｢そうよ
てか、もう遅いから寝ましょ
Aも眠くなくても少しは仮眠取っといた方がいいから、ね？｣

もうちょっと話してたかったな…

せっかく会えたんだし…
って、結構話してたけど

母｢何でそんなしょげた顔してんのよ！
また、何時だって逢えるでしょ？｣

"逢える"その言葉が嬉しかったと同時にちょっと怖さを覚えた

母｢逢えないなんて寂しい事は考えないの！
だって、まだAは生きてる！｣

この言葉に少しだけだど…
曇りがかった心に光をくれた

『お母さん…お願いがあるんだけど…』

母｢ん？どうしたの？｣

『最後に…抱き締めて…貰ってもいいかな…』

お母さんはキョトンとした顔をしてた

やっぱりこんな歳になって頼むのって幼いよね…

『いや、その、さっきの事は…』

ギュッ

言い終える前に抱きしめられて大好きなお母さんの匂いに包まれた

何も言わずに背中に回る腕に力を感じる

無言の優しさってこういうことなんだろうなって

母｢ねぇA…
甘えていいんだよ？｣

『えっ？』

母｢甘えたらダメだって思ってるのかもだけど…
抱き締めてって言われなくても、何度だって何回だって嫌だって言うほど抱き締めてあげるよ？｣

自然と涙が頬を濡らす

母｢Aって、変な所で強がって素直じゃないところがあります｣

『…うん』

母｢だけど、私はそんなAを…心から…愛しています…｣

お母さん…泣いてる？
その言葉は私のセリフ…
だけど上手く言葉に出来なくて黙り込んでしまう

『…』

母｢A？幸せになりなさい｣

『うん』

体を少し離し

母｢貴方は私の大事な一人娘です
ちょっとそっとじゃめげない強い子です
でも、その強がりが偶に仇となります
もっと周りを頼って甘えなさい
あと、抱え込まない事
無理しない事素直になる事これがAに必要な事かしらね｣

『以外と沢山あるね…』

母｢それだけAが自分に負担かけてたってことじゃない？｣

『そっか』

母｢死ぬなんて考えちゃダメだからね！｣

『…』

母｢そこ！考え込む事もダメって付け足さなきゃ｣

『…だね』

母｢はぁ、仕方ない子ね…｣

ギュッ

また温もりに包まれながら

母｢Aは短いかもしれない…
ごめんね？A今を強く生きなさい｣