The remaining time～7～ (ページ19)

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ニコが鏡で見とれている間に
髪のセットを始める

ニコの背中辺りまである長み髪を
優しくクシでとかしていく

ニコの髪の毛は艶があってサラサラで
ほんとに触っていたらずっと触っていたくなるような髪質だった

イメージ通りに進めていく

頭のてっぺん辺りにポニーテールを作り

もう1つのゴムでゆるふわ団子を作り
軽く髪の毛を引っ張りだしよりフワッと感を出した

前髪はコテで緩く巻き
そのままオールバックスタイルで

ゆるふわ団子のゴムへと入れ込んだ

ほんとにニコの髪を結ってる時間が楽しくて
のめり込んでいた

『よし！上的！
ニコ完成だよ！』

ニ｢…｣

反応がなかった
不満だったかな…

ニ｢…A？…ありがとう…ね｣

『ん？どうしたの急に』

ニ｢こんなに綺麗にしくれてってのもあるけど
Aのおかげでこんなにも幸せな人生が遅れた気がするの｣

『またまた、大袈裟な』

ニ｢事実なんだよ｣

『そんな事…』

あぁー、泣かないって決めてたのに…

涙が止まらない…

ニ｢Aなんで泣いてるの？｣

『…ニコのせいだよ？』

ニ｢ごめんね？｣

『…ニコほんとに…』

ニコが言った幸せはこっちのセリフなのに…

ほんとにニコって泣かせるプロだよね…

幸せって言ってくれて、しかもこんなに綺麗になったニコから言われたら涙腺崩壊…

ニ｢あんまり泣かないでよ…
私まで泣けてくるじゃん…｣

『ごめん…』

ニ｢今…こんなに泣いたら手紙の時大丈夫？｣

『それは…ちょっと心配…』

ニ｢Aらしい…｣

笑った顔がほんとに綺麗すぎて眩しすぎて
大好きすぎて私は思わず…

ギュッ

ニ｢A？｣

『少し…このままで…居させて…』

ニ｢分かった｣

何故か急に寂しくなったのかニコを抱きしめる腕に力が入ってしまった

そんな私を優しく包み込んで頭を優しく撫でリズムよく背中を叩いてくれるニコ

この匂いに包まれるのがほんとに幸せな気分にしてくれる

もうすぐ時間だよね…離さなきゃだ

ゆっくりと腕の力を抜き解いた

『ありがとう…』

ニ｢いいえー！こんな事いつでもしてあげるよ？｣

『いつもしてもらってるもんねｗ』

ニ｢そうだよ！｣

2人で顔を合わせながら笑いあっていた時

プ｢楽しい間に入るのは申し訳ないのですが…
そろそろ時間になりますのでご準備をお願いします｣

A・ニ『｢はい｣』

プ｢では、ニコ様はこちらへ｣

ニ｢行ってきます！｣

『行ってらっしゃい！』

私は笑顔でニコを見送った