28話-カナヲside- ページ28
ア「カナヲ。ヒナタさんの包帯を取り換えるから手伝ってくれない?」
カ「うん、わかった」
もうすぐ、ヒナタが眠り続けて1ヶ月が経とうとしている。幸い…と言っていいのか、容態は悪化することはない。とはいえ、予断を許さないことには変わりない
ア「ヒナタさん、包帯を取り換えるので失礼しますね。カナヲ、ヒナタさんの上体を起こして」
カ「はい」
風柱様は任務の合間を縫って、ヒナタの見舞いに来ては話しかけているのだけれど、大分無理をされているようで、遂にしのぶ姉さんに無理やり眠らされて病室に運ばれていた
カ「…あれ?」
ア「カナヲ?どうしたの?」
ふとヒナタの腹部の傷口を見ると、あることに気づいた
カ「傷口…少し小さくなってる…」
ア「えっ!?」
以前も今と同じように包帯を取り換える手伝いをした。その時に見た傷口の大きさと、今日の傷口の大きさが違っていた
私達は急いで包帯を取り換え、しのぶ姉さんに報告。手術した当時の診断書と今の状態を調べると、3寸程傷口が小さくなっているのがわかった
※1寸=約3cm
し「人がこんな早く…しかも再生することなんて…。…まさか」
その後、しのぶ姉さんはヒナタの採血をし、アオイに風柱様を呼ぶように指示していた
ヒナタに回復の兆しが見えたのは嬉しかった。でも、嫌な予感しかしないのはどうしてだろう
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時