11話-炭治郎side- ページ11
御「恐らく、禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きていると思うんだ。分かってくれるかな?」
優しく諭すように話す御館様
しかし、ヒナタさんと冨岡さん、桃色の髪の人以外は納得していない様子だ。特に、傷だらけの人は…
実「わかりません、御館様。人間なら生かしておいていいが鬼は駄目です。これまで俺たち鬼殺隊がどれだけの思いで戦い、どれだけの者が犠牲となっていったか!!承知できない!」
『ならば、証明出来ればいいんですよね。師範』
それに対抗するようにヒナタさんも声を上げ、腕まくりを始める
甘「えっ!?」
実「なんだァ?俺と素手でやり合おうってのか?」
『いいえ。貴方がやろうとしていたことを、私が代わりに行うまで。御館様、失礼仕る』
すると、禰豆子の入っている箱を持ち、座敷の中へ。そして、日輪刀を抜いたと思えば、腕に刃を当てて血を流し始めた
炭「ヒナタさん!?何をしてるんですか!!」
『ごめん、炭治郎。耐えてくれ。これは、禰豆子が人を襲わないと証明するためだ』
と、漂ってくるに血の匂いは、前に鼓屋敷で会った清の血と似た匂い。まさか、ヒナタさんは稀血なのか!?
『禰豆子、出てきて』
禰「うっ…ヴヴゥ…」
禰豆子はゆっくりと、涎を垂らしながら箱の中から出てきた。鬼にとっての御馳走が目の前にある。相当辛いはずだ
でも、今の俺には見ていることしか出来ない
禰「フーッ、フーッ、フゥー…」(スッ
『え…?』
驚くべき事に、禰豆子は深呼吸をして理性を持ち直し、ヒナタさんの傷口から流れる血を止めるように抑え始めた。そして、家族の誰かだと思っているのか、心配そうに頭を撫でている
御「どうしたのかな?」
に「鬼の女の子はヒナタ様の傷口の止血をし始めました」
ひ「それに加えて、心配そうにヒナタ様の頭を撫でています」
御「では、これで禰豆子が人を襲わない証明ができたね。あと、ヒナタ。無茶はしては駄目だよ」
『はい、御館様』
炭(良かった…)
御「炭治郎。それでも禰豆子の事を快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから、禰豆子と炭治郎が鬼殺隊として戦える事、役に立てる事」
その仰る御館様に思わず頭を下げる
なんだろう、この感じ。フワフワする…
声…?この人の声のせいで、頭がフワフワするのか
御「十二鬼月を倒しておいで。そうしたら皆に認められる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる」
炭「…!俺は…俺と禰豆子は、鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰豆子が必ず、悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!」
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時