【イナGO】炎と涙、復讐～歌姫の逆襲～【Story remake version】 (ページ8)

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【STORY.06†男子学生】ページ8

学校帰り。相変わらず部活を休んだまま、食材の買い出しに行っていた。
僕は実質一人暮らしだから、身の回りのことは自分でやってる。

A「えっと…。…きゃっ!?」

「わっ!?」

やっぱり騒がしい所は苦手だ。いくら周囲を注意しててもこういうことが起きる。

A「いたた…」

「悪い、前見てなくて…」

A「いえ、僕も…」

顔を上げると…帝国学園の制服を着た男の子がいた。

「…えっと、立てるか？」

A「…大丈夫」

「…そっか」

「あっ、いたいた」

「…あ」

A「？…あっ」

その男の子の後ろから、同じく帝国学園の制服を着たかなり身長の高い男の子と雷門制服を着た見たことある女の子が。

A「風音。…もしかして、知り合いなの？」

風音「…うん」

A「…」

買い物を済ませた後、再び風音達と合流する。
それからお互いの名前を名乗りあった。

「…俺は星空夜月(ほしぞらヨヅキ)」

「俺は岩城誠人(いわしろマコト)」

さっき僕とぶつかった子が夜月、身長の高い子が誠人。
どうやら男の子二人は高校生らしいけど、敬語とかはない方が良いらしい。

夜月「…Aは、一人で？」

A「うん。貴方達は？」

誠人「俺達の場合は、五人一緒に暮らしてるんだよね。だから今日みたいに、それぞれ日替わりで当番してるんだ」

風音「今日、私達は買い物で、林檎と紅蓮は洗濯と風呂掃除」

A「仲良いんだね。…そういうの、ちょっと憧れるかな」

風音「…来る？」

A「…えっ？」

夜月「か、風音…」

A「う、うーん…そういうのはまた今度、かな」

風音「…そう」

誠人「あ、折角だから家まで送ろうか？」

A「えっ…い、良いよ。いつも一人で帰ってるし…それに…」

誠人「俺達も一応この辺りだから、俺達のことは気にしなくて大丈夫だよ」

A「…」

…そう言われると、断るにも断れないな…。
結局、僕は家の前まで送ってもらった。皆と別れた後、出された課題を済ませたり明日の準備をしたり…普段通りのことをして、日課の一つをした。

A「…もしもし、お父さん。…今日ね、…」

電話でのお父さんとの会話。
数少ない私の楽しみで、今日起きたこととかを話したりしてる。

A「うん、うん。…分かってる、心配しなくても大丈夫よ。それじゃあおやすみ、お父さん」

本当はもっと長く話したいけど、長電話はあまりよくない。
区切りのいいところで話を終えて、私は眠る。