【イナGO】炎と涙、復讐～歌姫の逆襲～【Story remake version】 (ページ20)

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【STORY.17†試合‐作戦第一段階】ページ20

やっと砂煙が収まってきて、対立するお互いの姿が見えてきた。

神童「誰だお前達は！」

夜月「俺達はチーム・エンフォーサ。早速だが、雷門イレブン…試合をしてもらおう」

さっき紅蓮が蹴ったボールが丁度私の足元に転がってきた。それを拾い上げて落とし、地面に着く前に彼らのいるゴールに向けてノーマルシュートを入れる。遅れて音と風が生じる。

A「拒否権はないと考えた方が良いわ。別に断ってもいいけど…」

誠人「…これがどういう道具か、知ってますよね？」

音無「…円堂さんあれって!?」

円堂「…エイリアボール…」

夜月「別に俺達は破壊行為が目的じゃない。ただ試合をしてくれればいい」

円堂「…」

天馬「円堂監督。…俺達にやらせてください！」

円堂「天馬…」

A「まぁいいわ。試合するなら、さっさと始めましょう」

夜月「先攻はそっちからで構わない」

剣城「…まさか、その格好のまま試合するつもりか？」

夜月「それ以外になんだと？」

剣城「くそっ…馬鹿にしやがって」

神童「落ち着け剣城。…どうも何かがおかしい」

天馬「…さっきシュートしてきた人、…なんか、見たことあるような気がする」

A「…」

まだ正体に気付いてないようね。まあ気付いても気付かなくても、別にいいわ。
こっちのゴールキーパーは誠人、ディフェンダーは林檎と風音、ミッドフィルダーは私と夜月、フォワードは紅蓮。因みにキャプテンは夜月ね。

夜月「一応忠告しておくが…こっちが六人だからって、油断するなよ？」

試合開始の音が聞こえてきて、雷門が攻め上がってくる。だけど、前線の私達は動かない。

剣城「…？」

倉間「…なんだ？」

全く動こうとしない私達に戸惑う声が聞こえる。それでも、進もうとする。

倉間「動かないなら、こっちが…！」

林檎「…フッ」

夜月「…蛇がかかったか」

倉間「サイドワイ…！」

彼の必殺シュートのサイドワインダーを完全に出す直前に、遠い筈の林檎が一瞬で奪い去る。

倉間「…!?」

林檎「甘ぇんだなぁ…。だからルナが油断するなって、言ったでしょ！」

高く蹴り上げると、今度は。

夜月「やれやれ…そろそろ動くぞ。ホノ！」

紅蓮「おうよ！」

誠人「(わー俺仕事なーい)」

風音「ふわ～ぁ…」