安心してください、脱ぎませんから (ページ1)

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44話ページ1

明石さんにお礼を言いに行った日から数日、なんだか長谷部がよそよそしい感じがする
私を見つけた瞬間、パッと目をそらしていそいそと別の場所へ移動したり、他の刀剣男士と話している途中でも、急に切り上げて逃げるようにその場を去ってしまう

歌「それで、僕に相談しに来たと」
『はい。よくお二人で居る所をお見かけするので何か知っているのではないか聞きに』

私が気づかぬ内に、何かしでかしてしまったのでは無いかと気になって仕方がない
本人に直接聞いたほうが早いのだが、何かと理由をつけられて避けられてしまうので間接的に聞く方向へと切り替えた

歌「悪いけど、僕も何も知らないんだ。最近話し込んでいたのは、次に行われる審神者会議の事だし」
『そうですか…』

次になにか知ってそうな人…光忠かな?もしくは、日本号か博多か…

『う〜ん』
歌「眉間にシワを寄せたら、癖になってしまうよ」
『この悩みが消えぬ限りは眉間にシワがよりますよ』

別に長谷部が避ける理由に心当たりがない訳では無い。でも、それが避ける原因だったとしても、今まで普通に過ごしていたのになぜそのような態度になったのか分からなくなってくる

歌「一応、僕から長谷部に村正が悩んでいたと伝えておくよ。そうしたら、少しは改善されるかもしれないしね」
『…わかりました、よろしくお願いします』

その後、ほかの皆に聞きに回ったが誰もわからず終い……というより、何かを隠している気がする

(何?長谷部と言い、皆といい…。ああー、また悩みの種が)