30話 ページ36
【……イデ】
真っ暗な暗闇の中、誰かの声が聞こえる
【コッチヘ…】
なんと言っているのか、途切れ途切れでよく聞こえない
【コッチヘオイデ】
聞いたことの無い声だ。誰かが私を呼んでいる
【人間ノオマエガ、ソコニ居テハナラナイ】
!?
どうして私が人間だと知っているの!?
【オマエハ、私ノ……】
ジリリリリリリリリリリッ
目覚ましが鳴り響き、私はそこで目が覚めた
(気味が悪い夢だったな…)
暗闇の中から、何者かに呼ばれる夢
あの声の主が誰なのか考えてみるが、全く心当たりがない
(何もないといいんだけど……)
不安になりながらも身支度を済ませ、朝食準備の為に厨へと向かった
『おはようございます』
光/歌「おはよう」
『すみません、私が1番最後ですね』
光「僕らもさっき来たばかりだから大丈夫だよ」
歌「さ、始めようか」
夢の事を相談すべきか、否か
私がただあの声の主の事を忘れているだけか
可能性があるとしたら…人間だった時に会ったことがある人…?
ザクッ
『いったぁ!!』
光「どうしたの!?」
『だ、大丈夫です。ちょっと指を切っちゃっただけで…』
考え事をしながら食材を切っていたせいか、誤って自分の指を切ってしまい、血が滴り落ちる
慌てて傷口付近を抑えながら血を洗い流すと、結構深くまで切れていた
歌「大変じゃないか!早く手当てをしないと!」
長「何を騒いでいるんだ」
3人で慌てていると、騒ぎを聞きつけた(?)長谷部が厨へとやって来た
光「あっ、長谷部君!丁度良かった。さっちゃんが指を切っちゃって、手当てしてあげてくれない?」
『えっ、大丈夫ですよ!これくらい自分で…』
長「わかった。行くぞ、村正」
『え、ちょっと!?;』
長谷部に腕を引っ張られるような形で医務室に連れられ、手当をして貰った
長谷部は慣れた手つきであっという間に私の指に包帯を巻き終えてしまった
『…早いですね』
長「短刀達がよく転んだりして怪我をするからな。そういう怪我の手当ては俺と薬研の役割だ」
『そうなんですか』
長「あと、今日の内番も外して頂くよう主に言っておく」
『えっ、これくらい大丈夫ですよ!?』
長「隈が出来ている今のお前が内番をすると倒れるぞ」
『え?』
手鏡を渡されて見てみると、薄らとではあるが隈が出来ていた
気づかなかった
長「今からでも睡眠を取れ。燭台切と歌仙には俺から伝えておく」
『すみません…』
長谷部にそう言われ、大人しく自室へ向かった
恐怖がすぐそこまで来ているとは知らずに
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Ｒ−アル−(プロフ) - ホタルさん» 続編出来るのでしたら作者様が謝る事など何も無いですよ！！待ってますね！ (2020年10月29日 18時) (
レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - Ｒ−アル−さん» すみません！只今続編作成中です！お待ちください！ (2020年10月29日 11時) (レス) id: e998b637f5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 作者、様・・・？続編行こうとしたら下書きページだ、って出るのですが・・・・ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - うわぁ、うわぁぁぁぁ・・・・ 何コレ最高・・・・ 「トラックに轢かれたら」の作品に貼ってあったリンクから興味本位で飛んで来ました← 普段成り代わり系はあまり読まないのですが、この作品面白くて惹き込まれました・・・！！今まだ途中ですが← (2020年10月28日 20時) (レス) id: 8b5171215e (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - 香蓮さん» ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年12月13日 18時) (レス) id: e79370225b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ホタル | 作成日時：2017年4月15日 22時
