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惨拾漆 ページ13

貴『...銀、黒蜥蜴に明日お願いしたいことがあるの。明日って何か用事在ったかな?』




銀「無いよ?」




貴『そう、なら良かった...

銀、明日は気を付けてね』




銀「心配症だなぁ...平気だよ」









そう云って微笑む銀。



もう...




可愛すぎる!









貴『ふふ、じゃあおやすみ』




銀「うん、おやすみなさい」









私は自室に戻る。



相変わらず、必要最低限の物しか置かれていないため、シンプルな部屋である。



私は寝台に転がった。









貴『...若し私が、治と一緒にマフィアを脱け出していたら

今頃はどんな未来に成っていたんだろうね

龍と銀の...敵に成っていたのかな?』









想像する...




治や探偵社の人々、闇に染まっていない光...




本当の血の匂い、色、感触を知らない




淡い淡い光を...









貴『その光は、私が触れてはいけないの...

こんな人殺しに触る資格なんてないもの...』









私は天井に向かって手を伸ばす。



光を掴むように...



だが、無理だと判った瞬間に手は降ろされて、額に乗っかった。









貴『人虎の彼...中島敦くんはきっと残念に思うだろうね

私がポートマフィアだって知ったら』









彼は優しいから...きっと、治と同じ事を云うだろうね。



私は、そんな彼の手を払わないといけない。



彼を地下牢の鎖に繋いで、賞金を得る。









貴『人間の感情は...仕事には必要ない』









何時でも自分に云わせてきた。



辛いときも...悲しいときも...



"殺す"ときも...









貴『龍、銀、貴方達は如何思っているの?

人を殺す時...どんな感情なの?

治、貴方は如何だったの?


...まぁ、只の独り言なんだけどね』









思わず苦笑いしてしまった...









貴『...少し、疲れちゃったな...』









凡てにおいて、ね



本音を云うのならば、もう人を殺すのはあんまりしたくない。



でも...仕事だから...



仕方の無いことだから...



私たちはあの日拾われていなかったら、今頃私も龍も銀も野垂れ死にしていただろう。



命を救ってくれたのだ。御礼はしないと...









貴『はぁ...人間って面倒ね...』









ポートマフィアに入って、決意したことだ。



私は目を閉じ、そう思った。



そして、一筋の涙を流した...

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はる猫Blood(プロフ) - アルパカさん» 返信遅れてすみません!本当ですか!?そう言って頂いてありがたいですけど少し恥ずかしいです(σ*´∀`)最近、忙しかったので、これから頑張ります〜! (2019年8月25日 7時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - はる猫さんの作品、いろいろ読ませて頂きました。どの作品もとても面白かったです!これからも頑張ってください! (2019年7月24日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
はる猫Blood(プロフ) - 麻衣奈さん» こちらこそ、長文失礼しました。(・_・; (2018年10月31日 17時) (レス) id: 414d01be61 (このIDを非表示/違反報告)
はる猫Blood(プロフ) - 麻衣奈さん» こちらこそ、初めまして!麻衣奈さんは、とても優しい人ですね。心が暖かくなりました!私は出来るだけ私の作品を見てくださっている方に合わせて作品を作って行きたいのですが...流石にあの方は苦手と云うか...申し訳無いと思っているのですが無視してしまっています。 (2018年10月31日 17時) (レス) id: 414d01be61 (このIDを非表示/違反報告)
麻衣奈 - 差し出がましいことを言っているのは分かっているのですが、もしはる猫さんが不快なのではあれば無視したり非表示にする事も可能ですのでご検討ください。関係ないのに口出ししてしまいすみませんでした。また、長文乱文失礼しました。 (2018年10月30日 23時) (レス) id: a162f0b6f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2018年10月10日 2時

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