《49》 ページ2
乱数side
もう少し続きます。
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俺は鳴り止まない電話を抱えて外に出た。
人が来ないような場所で、俺は電話に出る。
ご機嫌取りにいつも通りのキャラを保ちながら話すが、帝統や幻太郎や他の誰も俺の傍にいないことを確認してきた。
そして、中王区の前で言い争って無断でラップバトルをしていたことを酷く注意された。
こんなことだけで電話が終われば、俺だって苦労しない。
電話を続けると本題なのだろうことを聞いてきた。
帝統や幻太郎、他のチームに不審な行動がないか、俺を怪しむ奴がいないか
その時俺は、多分猫など被っていないような素の声だった。
暫く会話が続いた後、あの女は「何かあれば直ぐに報告しろ」と言ってきた。
乱数「勿論だよ、イチジクオネーさん☆」
無花果「...飴村」
乱数「？」
会話が終わったかと思ったが違ったようだ。
無花果「お前が何を考えているのかは知らんが、変な行動だけはするなよ？」
乱数「変な行動なんてしてないよー？」
無花果「ふっ、ならいい...
こちらには切り札があることを忘れるな」
乱数「切り札ってなn」
無花果「また連絡する」
そう言われて一方的に切られた。
ツーツーと鳴る無機質な機械音から俺は耳を話す。
"切り札"だと？
飴の事か？
...まさか、A？
握った拳から血が滴りそうな程強く握った。
大丈夫だ、Aは強い。
今はあの女の言う事に従わないと...
そんな考えを頭の片隅に置いて、俺は部屋へと戻った。
今思えば、何でこの時に俺はAに連絡を取らなかったのだろうと後悔した。
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無花果side
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無花果「...さて...」
電話越しの飴村は動揺していた。
これで、計画通りに動いてくれるだろう。
そろそろ最後の一手に出る頃だ。
無花果「おい、行くぞ」
部下「はっ！」
待っていろA...
私が助け出してやるからな。
そして38話へと話は戻る。
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こんにちは作者です。
今事情があって設定情報を非公開にしています。
1作目と内容を少しだけ変えました。
次の話と同時に公開するので興味があったら是非見ておいてください。
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作者名：はる猫Blood | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時：2021年8月21日 19時
