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《4》 ページ6

乱数「じゃ〜ボクは帰るからっ

イチロー、Aのことよろろん♪」



一郎「おう、任せろ」



『に、にぃに...』



乱数「よしよし、ほんとはずっと傍にいてあげたいんだけど...今日は我慢してね

いい子にしてるんだよ?

また帰りねっ☆」









兄は私をギュッと抱きしめた後、フード越しに頭を撫でてから帰っていった。


私は兄の帰っていく後ろ姿を見て「捨てられちゃうのかな」なんて、愚かなことを考えてしまう。








一郎「えっと、Aちゃん?」



『...にぃには、呼び捨てだった』



一郎「じゃ、A?」



『ん』








ちゃん付けは慣れない...


それに、知り合って間もないし気まずい。









一郎「A、歳は?」



『え、っと...12』



一郎「12か...

(TDDの時に乱数からはそういう話を聞いてないが...)」



『...いちろー、にぃにと仲良いの?』








兄が頼りにするなんて、仲良いのかと素朴な疑問が浮かんだ。


仲良いからといって、どうもしないけど。








一郎「悪くはねぇな、昔一緒にチーム組んでた時もあったし」



『!...にぃに、かっこよかった?』



一郎「ああ、格好よかったぞ」



『えへへ、知ってた〜』









お世辞かもしれないけど、兄が褒められるのは嬉しい。


この人はいい人だなと、直感でそう感じた。







ガチャ








?「ただいま!」



?「いち兄、無事に依頼を終わらせてきました!」



一郎「そうか、よくやったな二郎、三郎」









一郎、二郎、三郎。なるほど、兄弟か。



信頼し合ってるんだろうな。








?「?...兄ちゃん、その子は?」



?「お客さんですか?」








2人は驚くこともなく、一郎に聞く。


きっとこういうことに慣れているんだろう。









一郎「この子はAっていって、今日1日預かることになった。

A、こっちが二郎で二郎の隣にいるのが三郎だ」



『じろーさんと、さぶろーさん?』









それにしても、みんな綺麗なオッドアイ。


親もオッドアイだったのかな...なんて









『...みんな、目が綺麗...』



二郎「そうか?ありがとうな」



三郎「あ、ありがとう」



一郎「はは、あんまそういうこといわれないから慣れないな」








反応が初々しくて面白い人たち。



つまらなくはなさそうだな、兄に感謝しないと。

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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2019年2月24日 17時

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