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俺はあの後寂雷を煽ってその場で消そうとした。何バースか後、中王区の扉が開いて中から偉そうな見知った顔の女がでてきた。
勘解由小路無花果、この中王区のNo.2
俺たちのバトルを止めた。
少しばかり注意を受けたが、俺は猫を被ってその場を過ごしたお陰であまり注意されなかった。
そのまま、案内されるように中王区の中へと招かれる。
俺は寂雷にべーっと舌を出してから幻太郎と帝統と中王区へ入った。
──FlingPosse 控え室──
乱数「ふふっ」
幻太郎「どうしました?」
帝統「おもしれーモンでもあったか?」
乱数「Aがね、応援してるから頑張ってねってメッセくれたんだ〜!」
じゃーんと効果音が付くようにスマホを二人に見せる。
幻太郎と帝統はそのメッセージを見るなり微笑んだ。
Aにぃになら絶対勝てるよ、応援してる。頑張ってね!
Aげんたろーもだいすも、きっと大丈夫。だって、にぃにとあんなに仲良しさんだもん!
Aだから、勝って帰ってきてね
幻太郎「これは...ふふっ、微笑ましいですねぇ」
帝統「アイツらしいな」
幻太郎「ここまで応援されたんですから、絶対に勝たなくては」
帝統「優勝をAに持って帰ってやろーぜ!」
乱数「まぁまぁ、今日はバトル当日じゃないんだよ?
取材が主だからリラックスしていこーよ☆
今から気合入れすぎたらバトルの時にバテちゃうよ?」
Aは凄い
この2人もAの為ならば命を賭けてくれるんだろうか?
いや、どうなんだろうか
こんな寄せ集めのチームなんて
幻太郎「乱数?」
乱数「なぁに?」
幻太郎「いえ...少し考え込んでいたようなので」
乱数「あははっ、ボクのこと心配してくれたのー?
そういう幻太郎すきー♪」
幻太郎に抱き着く。
俺をふわっと受け止めた幻太郎は俺の頭を撫でた。
心の中を見透かされてるみたいな気持ちになる。
──数時間後──
全ての取材が終わり、選手が泊まるホテルの一室へと入る。
すると、俺の電話が部屋中に響き渡った。
prrrrrrrr...prrrrrrrr...
乱数「あ、オネーさんからだ!」
帝統はここで出ればいいと言ったが、個人的に"コイツ"との会話は聞かれたくない。
俺は何とかはぐらかして外へ出た。
・
まさかあんな事を言われるなんて思いもしないまま...
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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2019年2月24日 17時