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翌日、朝起きると隣で兄が寝ていた。
いつものことなので、別に驚きもしない。
乱数「ん...A...」
『おはよ、にぃに』
乱数「ん〜」
ぎゅーっと抱きしめてくる。
これが私の一日の始まり。
朝食を食べ終えた私は、兄に今日も事務所に行っていいか問う。
乱数「あ、今日...
ごめんA、今日は来てほしくないかなぁ」
『わ、かった...』
そっか、今日は兄と一緒に居られないんだ。
寂しいな...
それにすっごく暇になりそう
乱数「...(随分と寂しそうだな)
あ!じゃあさっ───」
午前10時、イケブクロディビジョン
『イケブクロ...』
乱数「ボクの知り合いが住んでるんだ〜
その人は"萬屋ヤマダ"っていう何でも屋さんを経営してて...まぁ、ついたら色々とわかるよ♪」
少しの恐怖心と、少しの期待、興味を持ってイケブクロに来た。
兄の知り合いはどんな人なのだろう。
兄の知り合いなら、少し変わっている人とか?
そう考えているうちに目的地についた。
兄が扉をコンコンと叩いた。中から「はーい」という声が聞こえた。
そして、ガチャと扉が開かれた。
乱数「やぁやぁ、会うのは久しぶりだね!
イッチロー☆」
一郎「乱数か、久々だな!
...その子は?」
乱数「妹のAだよ」
『飴村...A、です』
一郎「妹!?」
兄の知り合いのイッチローさん?は、妹ということに驚いていた。
兄は言っていなかったのか。
一郎「...あ、自己紹介してねぇな。
俺は山田一郎だ」
『いちろーさん?』
一郎「ッッ!」
一郎さんは、よくわからないけど幻太郎みたいな反応をしていた。
兄は私を後ろからギュッとする。
乱数「ちょっとイチロー!
Aに惚れないでよねっ」
一郎「確かに可愛いが!惚れてねぇっ」
乱数「はぁ...まぁいいや。
今日はね、依頼をしに来たんだよ」
一郎「依頼?」
乱数「そっ、ボクは今日外せない用事があってね〜
Aが寂しいと思ったから、預かってもらおうと思って」
いつもなら家で一人でいたり、どこかへフラフラ遊びに行って"暇潰し"するけど。
今日は兄にちゃんと隠しきれてなかったんだ。
一郎「そういうことか、それならこの"萬屋ヤマダ"が責任を持って受けさせてもらおう」
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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2019年2月24日 17時