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《35》 ページ37

幻太郎side

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予選出場者用、チーム別控え室









帝統「はぁー...疲れたぜ」



幻太郎「おや、もう音を上げるとは...

大の大人が情けないですねぇ」



乱数「ダイスゥ〜、こんなのまだまだ序の口だよ?

寧ろボクたちの相手にもならないくらいのザコしかいないしっ!


...それと、他のディビジョン代表にはボクと同じで元TDDのメンバーが出てくると思う。

気を抜いてると...みんな死ぬよ」









乱数のいつも以上に本気な声色で言われ、背筋がゾクッと凍るような感覚に落ちた。


俺はTDDと対峙したことも、況してや戦ったことすらない。


知っているのは名前と、最強であったということだけ。


一人一人がどんなに強くとも、"死ぬ"というのは少し言い過ぎじゃなかろうか。









幻太郎「TDDのメンバー...それほどまでに個人個人が強いということですか?」



乱数「そうだよ」



帝統「...はっ、命を賭けたヒリつく勝負ができそうじゃねぇーか!」



乱数「...ふふ、そだねっ!

もちろんボクたちが敗けるなんてありえないし☆」









帝統は相変わらず、魂の奥底からギャンブラーだと思い知らされる。


一体どんな環境で育ったらこうなるのだか。


乱数に至っては...いや、いつも通りか。









幻太郎「...ではそろそろ帰りましょうかね

明日は決勝戦、予選といえど油断出来ません」



帝統「だな、早く賭場に行きてぇ!」









コンコン








乱数「誰だろ?...は〜い」








ガチャ...







『...えと...おつかれさま、?』









入ってきたのは乱数の妹、Aだった。


彼女がここに入れたのが不思議だ。


いくら関係者とはいえ、入ることは難しいはずなのだが。









乱数「A!」



帝統「お前も来てたんだな!」



幻太郎「よくここに入れましたね...」



『うん、"お願い"したら入れてくれたよ』









子供のお願いで入れるほどの甘い警備なのか?



中王区主催のラップバトル。


警備にも当然、中王区の息が掛かってるはずだが...









乱数「そっか、お願いしたら入れてくれたんだ!

よかったね〜♪」



帝統「だな!」



『うん!

...げんたろー?』



幻太郎「何ですか?」



『...ううん、なんでもない』









この兄妹は謎が多すぎる。


彼女の俺を見た真っ直ぐな青い瞳は、綺麗なほどに怖かった。

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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2019年2月24日 17時

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