検索窓
今日:27 hit、昨日:17 hit、合計:76,715 hit

《21》 ページ23

明るい夢を見た。


兄と一緒に手を繋いで


笑顔で


飴もシールも必要なくなっていて


自由だった。









『ん...』









目が覚めた。


やっぱり、あれは夢だったと絶望する。


現実ならばどんなに良かったことか。


気分を変えたくて体を起こす。


外はまだ薄暗い。


横には規則正しい寝息を立てる兄がいた。


私は起こさないようにそっと布団から出る。









『何しようかな』









することが何も無い。


何をしようか。


久々にラップの練習でもするかな。


家だと兄を起こしてしまうかもしれない。


私は机に手紙を置いて家を出た。









────────────────────
──────────


乱数side


──────────
────────────────────









目が覚めた。


気付くと隣で寝ていたはずのあの子はいなくなっていて、ドクンッと変な感覚に陥った。


よく分からなかった、その感覚をなんて呼ぶのかも。









「A...

A...!」









俺はとりあえずあの子の名前を呼んでみた。


だけど、返事がない。


家にいないのか?


気怠い体を起こしてリビングに行く。









「...手紙...?」









机の上に手紙が置かれていた。


内容を確認する。









「...

少し出掛けてきます...A...

こんな朝早くに用事か?」









子供のあの子が用事...


中王区が関わっている可能性があるな。


俺のことを報告しているのか


あるいは、ただの散歩...か?









「携帯...駄目だな、家に置いてある。

行き先くらい書いておけよ」









ひとまず事務所に向かうとしよう。


デザイン仕上げないといけないし。


あの子が書いた置き手紙の下の空白に、事務所って書いておけば分かるだろう。









prrrrrrrr...prrrrrrrr...









「...チッ...

あ、もしもしオネーさん?」



?「«お前に話がある、いつもの場所に来い»」



「はいは〜い♪

今から1時間後でいーい?」



?「«ふん、いいだろう。

では1時間後»」ピッ









俺と話だと?


俺は命令に逆らってもいない。


寧ろ、アイツらの言ったことを遵守して行動している。


なら、俺のことではない...?


...まぁ会えば分かるか。


にしても勘解由小路無花果とかいう女、何を考えているんだ?

《22》夢主のスピーカー&マイクのイメ画公開→←《20》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
172人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2019年2月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。