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乱数「A、お迎えに来たよ〜☆」
『にぃに...』
寂雷「飴村くん...
本当に彼女が飴村くんの妹ならば、非常に興味深いですね」
乱数「あ、寂雷いたんだ〜♪
もうくたばってるかと思ってたのになぁ、ざ〜んね〜ん。
てか、ジジィがボクの妹に興味なんて持たないでよ。Aが穢れちゃう〜☆」
...そういって嘲笑う兄。
寂雷の顔が歪む。
バチバチしていて、居心地は良くない。
独歩「あ、あのっ、お二人とも落ち着いて下さい!」
独歩が思い切って落ち着かせようとする。
自分にも飛び火するかもしれないのに。
乱数「(こいつは確か、観音坂独歩だっけか)
あはっ、ボクはとっても落ち着いてるよ〜?
どっちかっていうと...寂雷の方が落ち着きないも〜ん」
寂雷「......
独歩くん、一二三くん、外に出ていてもらってもいいですか?」
独歩「ぁ...わ、わかりました」
一二三「承知しました、それでは失礼します」
二人が出ていく。
寂雷も、これ以上兄との会話を聞かれたくないのか。
なら、仲良くさせればいいのでは?
『に、にぃに!
じゃくらいセンセと仲良くしよ?
ね?』
なんで仲悪いか分からないけれど、仲良くなってくれるだけでいい。
兄にお願いをしてみた。
乱数「A...君の願いでも、それは無理かな...
ボクね、寂雷のこと大大大大だ〜ぁっい嫌いだから!」
『!...そ、そんなに?
じゃくらいセンセ凄くいい人なのに』
乱数「...(ボソッ)何も知らないから...」
『え?』
乱数「んーん、なんでもなーい!
...そういえば、それどうしたの?」
それ、というのは恐らく手当してもらった所。
怪我したって伝えてなかったっけ?
『転けた』
乱数「も〜!心配だよ...」
寂雷「私が手当したし、傷も浅かったから痕にはならないと思うよ」
乱数「おうち帰ったらボクが手当し直してあげるからね、それまで我慢できる?」
あからさまに煽ってる。
兄、寂雷の顔みてあげてよ。
めちゃくちゃ我慢してるから。
『このままでいい』
乱数「え〜!ボクがやだ!」
『じゃくらいセンセ、お医者さん
お医者さんの方が手当上手いもん』
乱数「まぁ、そうだけどさぁ...
ジジィが処置したことが気に食わないの〜!」
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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2019年2月24日 17時