検索窓
今日:37 hit、昨日:17 hit、合計:76,725 hit

《18》 ページ20

prrrrrrrr...prrrrrrrr...








『あ、お兄ちゃんだ』



寂雷「!」









何か言いたげな寂雷を横目に、電話に出ることにした。



あまり待たせると面倒なことになりそうだし。









『にぃに、どしたの?』



乱数「«A、家にいないよね?

なんで?»」



『だ...だって、にぃにのお仕事の邪魔したくなくて...』









仕事に一区切りついたから電話してきたんだろう。


私を呼んでみたが、家にいないとわかって電話をかけたってことかな。









乱数「«はぁ...で、今どこ»」



『え?今?

えっとー...

.........シンジュク、ディビジョン?』



乱数「«はァ!?シンジュク!?»」









携帯を耳から話しても聞こえるくらい、兄の声が大音量で流れた。


びっくりした。


みんなに聞かれちゃったかなぁ...









寂雷「Aちゃん、少しいいかい?」



『え?う、ん』









大丈夫だろうか。


寂雷の顔が少し強ばっている気がする。









寂雷「ありがとう。

...久しぶりだね、飴村くん」



乱数「«その声...真逆寂雷のジジィ!?

うっわサイアク〜!»」



寂雷「はぁ...飴村くん、相変わらず君は年長者に対するr」



乱数「«お説教とかマジでないんだけど!

なんでボクがジジィの辛気くっさ〜い話なんて聞かなきゃいけないの?

いーから、早くAを返してよね»」









兄と寂雷は仲良くはないのかな。


寂雷の眉間に皺が...









寂雷「勘違いしているようで申し訳ないのだけど、別に私はAちゃんを拉致したわけじゃない。

彼女がシンジュクで迷子になっていたところを保護したんだよ」



乱数「«あっっそ!

今すぐそっち行くからAに伝えておいてッ!!»」ブチッ!



寂雷「飴村くん...はぁ...まぁ彼らしいといえば彼らしい、か

Aちゃん、携帯ありがとう。

君のお兄さんはここに向かってるみたいだよ」









携帯を返される。


話し終わった寂雷の顔は怒りを含んだものではなく、少し微笑んでいた。


切り替えの早いことだ。









『...お兄ちゃん、怒ってた?』



寂雷「どう、だろうか...

君に対しては怒っていない気はするよ」



『?』



独歩「先生、大丈夫ですか?

飴村乱数と揉めてたみたいに見えましたが...」



寂雷「心配してくれてありがとう、独歩くん

私は大丈夫だよ」








その時だった


ガラガラガラッ...

《19》→←《17》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
172人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/  
作成日時:2019年2月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。