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何かのテレビ番組でヨコハマディビジョンの観光地の特集を見た。
高いランドマークタワーに、大きい観覧車。楽しそうなジェットコースター。
それから、肉まんやチュロスなどの美味しそうなもの。
どれも惹かれるものだった。
『ヨコハマディビジョンかぁ...』
乱数「ヨコハマに行きたいの?」
『だって、面白そうなものがいっぱいだよ?
遊びに行きたいよ!』
それに、シブヤと違って海があって...綺麗だろうなぁ...。
今度でも行ってみようかな...。。
乱数「ん〜...あっ
そういえば、ヨコハマにお仕事で行くんだよね〜
よかったら一緒に行かない?☆」
『!!...行くっ!────────』
と、いうわけで兄と一緒にヨコハマディビジョンに来ました。
『わぁ...!』
ランドマークタワー、観覧車、ジェットコースター...
魅力がいっぱい詰まった街って感じ!
乱数「ボク、デザイナーのお仕事で少し離れるけど...だいじょぶ?」
『うん!』
乱数「電話したらすぐに出るんだよ?」
『はぁい!』
乱数「あと、知らない人について行かないことっ」
『わかってるよ〜!』
相変わらず世話焼きな兄。
大丈夫、私には"アレ"があるから
変な人がいても私一人でなんとかなると思うの。
早く遊びに行きたくてウズウズする。
乱数「ほんとは、ずぅっっっと隣にいてあげたいんだけど...」
『もー、私子供じゃないもん!』
乱数「12歳はまだ子供っ」
『にぃにだって...子供みたいっ!』
乱数「ボクは子供じゃなくて、成人も果たした、れっきとしたオトナっ」
ここでこんな事していても時間の無駄だし、私は「べーっ」と兄にしてその場を去った。
兄の声が聞こえたが、無視して走り続けた。
『はぁ、はぁ...』
かなり走った。
兄の姿は見えず、声も聞こえない。
『ふぅ...って、ここどこ...?』
無我夢中で走り続けた結果、道であって道でないところ。要するに路地裏に入ってしまい、現在地がわからなくなってしまった。
近くにはランドマークタワーは疎か、観覧車の光もジェットコースターの音も聞こえない。
『き、来た道を戻れば!...えっと、どこから来たんだっけ...?』
来た道も忘れ、完全に迷子と化していた。
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はる猫Blood(プロフ) - 由美子さん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しい限りです! (2021年3月11日 16時) (レス) id: 29336fe771 (このIDを非表示/違反報告)
由美子 - 可愛すぎて尊い! 私もこの妹の立場にいたらどんなに幸せなんだろ (2021年3月11日 15時) (レス) id: 6fa9dce11e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2019年2月24日 17時