拾玖 ページ21
夕食の炒飯(量はお腹一杯になるくらい)も食べ終えて、お皿も洗い終えて、今は一寸だけ自由時間。
貴『あ、中也は今日泊まってくの?』
芥川「!?」
中也「手前が良いなら」
貴『良いに決まってるよ!』
断る理由もないしね!
でも...龍が中也を何故か何時も睨んでいるから心配...
何で睨んでるの?と聞いても龍からは、僕は睨んでなどおりません。しか返って来ない。
逆に中也にも聞いたけど、彼奴は元々そう云う顔だろ?って...その答えを聞いて私は一発、腹に膝蹴りをお見舞いしたよ。
あ、今じゃないよ?この前ね!
貴『中也は私の部屋好きに使ってね。物無くてシンプルな部屋だけど...
私は銀と一緒に寝るから』
中也「シンプルでも派手でも俺ァどッちでも良いぜ?」
そう云って彼はクスッと笑った。
未だ幼さが残る顔が少しだけ可愛いなんて...こんなことを云ったら圧死させられてしまいそうだね...
意外と照れたり?
貴『あ...龍、先にお風呂に入っておいで』
芥川「...あぁ」
着替えを用意して、風呂場に向かった龍。
気付けば、銀は既に席を外していた。
私は中也と二人きりになる。
すると、中也が葡萄酒を取り出した。『ペトリュス』と書かれている葡萄酒で、89年ものらしい。
私はキッチンからワイングラスを二つ取り出す。
何故ワイングラスがあるのか...恐らく、佳く家に来た包帯野郎のせいだろう。
ワイングラスをリビングに持って行くが、未だ注がない。少なくとも二人が寝付いてからだ。
後、お風呂にも入らないといけないし!
其れ迄は話し合ったりした。
貴『...中也、龍如何したんだろ?反抗期なのかな?』
中也「んー...反抗期って、て云うよりかは思春期だろ。彼奴は手前の二つ下だから...」
貴『16よ...まぁ、貧民街では色んな事があったからね』
中也「...そうか...」
中也は其れ以上詮索はしてこなかった。真逆、悟ってくれたのだろうか?
貧民街での暮らしは...正直楽ではなかった。でも、其れ以上に愉しかったんだ。
でも、そんな佳い日々は何時か崩れる。
若しあの時、私にもっと力があれば...
異能力を操れる強い意志があれば...
殺される前に助けてあげられたのだろうか...
未だ小さかった皆を...
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はる猫Blood(プロフ) - ハニーさん» 早速治しました!コレからも頑張ります! (2018年9月19日 22時) (レス) id: 414d01be61 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - いえいえ、お役に立てたならば嬉しいです。これからも頑張って下さい。 (2018年9月19日 22時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
はる猫Blood(プロフ) - ハニーさん» 判りました!ありがとうございます! (2018年9月19日 22時) (レス) id: 414d01be61 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 身長が158でDカップ、それに対して体重が39キロは一寸軽過ぎると思います。せめて44キロはないと割り合わないと思います。 (2018年9月19日 22時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
はる猫Blood(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!! (2018年9月18日 16時) (レス) id: 414d01be61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる猫Blood | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RcKHYu2S7c1/
作成日時:2018年9月16日 23時