芥川くんにはお姉さんが居ます！【文スト】1

捌 ページ10

今日は任務が無く、書類整理を早めに終わらせたので龍の処に来ている。勿論、治も一緒だ。









治「...」




芥川「っ...」




貴『...治の異能は"異能力無効化"。反異能力者よ？

唯、闇雲に羅生門を使ったとしても消されるだけ』




芥川「姉上は黙ってろ...！」




治「そうだよ、外野は話さないで」









非道いなぁ...私は唯助言(アドヴァイス)をしてあげただけなのに...



それにしても、痛そうだなぁ...龍はちゃんと頑張ってるんだね。良かった。









貴『龍、交代して？私も治とやりたい』




太宰「君は強いじゃないか」




貴『あら、お世辞が上手いことで』




芥川「...姉上が云うのなら...」









治は体術的には中也よりも弱い筈だけど、結構攻撃喰らうと痛いんだよね。




何回も喰らったり、喰らわせたり。




まるで喧嘩しているみたいね。









貴『異能力【邪宗門】』









私の黒の外套が黒獣に変化させる。




龍の羅生門とは似ているようで、何処か似ていない。




この違いは何だろう...









太宰「それじゃあ芥川くんと変わらないよ？」




貴『それもそうだね...でも、今から治を潰す見本を見せなきゃ駄目だからね』




太宰「やれるものならやってみ給えよ」




貴『ふふ、当たり前...ぁ。


嗚呼、矢っ張り異能力は使わないでおくよ。代わりに体術とか使うから覚悟しておいてね？』








私は異能を解いた。








太宰「それじゃあ、殺してくれるように私も頑張ろう」









治は死にたがり...如何して死にたいの？




まぁ、殺したら私が首領に殺されちゃうんだけどね。




だから殺さない...けど殺す気で行くよ。









貴『じゃあ、行くよ？』









私は治の顔に狙いを定めて蹴る。が、腕で防御されて脚を掴まれてしまった。




そして一瞬の時間が出来ると私の頸を目掛けて治が手を出してくる。然し、私はそれを回避する。と同時に脚を無理矢理治から引き離した。




脚を引き離すと、私は一旦距離を置く。だが、それは意図も簡単に詰められてしまう。




私は治の攻撃を躱し乍ら様子を見る。隙在らば攻撃を仕掛ける心算だ。




治が先程よりも少し強めで殴ってきた。良い好機だと思い、治の腕を確りと掴んで向こう側へ投げ飛ばした。




私は素早く体勢を崩した治の上に乗って、馬乗り状態。



そして、ナイフを頸に突き付けた。

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