7話 ● ページ7
「宿泊…ですか?」
結論から言ってしまえば、どうやら私はしばらく忍術学園に滞在することになるらしい。宿泊と言ってしまえば旅行みたいだけど、実際は三郎のちょっとしたお世話係だ。
「別に四六時中三郎の側に居ろってわけじゃないよ。でも…そうだね、書類上君は保護者になっているからには、ある程度怪我が治るまでは居てくれないと困るかな」
新野先生との会話中に名前が判明した三郎の先輩の伊作さんは、紙を見せながら説明してくださっている。
そこには確かに「AA」と三郎の字で記入してあるのだから、やっぱり私は保護者になっているらしい。さっきからずっと年齢的に無理があるだろうと思っていたけれど、本当に五年間隠し通していたんだ。特に大きな怪我もせず、緊急連絡先である私の所にこれまで誰も来なかったのは素晴らしいけどね。
「それでなんだけど、本当は一度帰ってもらってからもう一回来てもらう予定だったんだ。でも、もうじきに夜になる。夜に外へ出るのは危険だから…」
何やら話の雲行きが怪しくなってきたぞ。そう思って耳を傾けた矢先、伊作さんの口から出たのは、思った通りの言葉だった。
「今夜からでもいいかな?」
いいかな?と語尾を上げて話す伊作さんは確かに私に聞いているのに、有無を言わせぬ笑顔で微笑まれては返事は二つに一つだ。
でも今、
保険委員会様々だと思いながら、私は二つ返事で了承した。
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こてつ(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです!😆頑張ります!! (11月26日 22時) (レス) id: 121a61ed72 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ好きです!これからの更新も無理せずにがんばってください! (11月26日 22時) (レス) @page10 id: 9c68c0223b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こてつ | 作成日時:2023年1月5日 13時