検索窓
今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:5,006 hit

3話 ● ページ3

えっ、という先輩の短い声と、三郎のため息。
いや、三郎がため息吐くのは違うでしょ!




「一言言ってくれれば良かったのに」
「言ったら書かせてくれないかと思った」
「言われたら書くよ」





相変わらず目を合わせてくれない三郎が不貞腐れたように呟いている。




「いつから私は三郎の保護者設定だったの?」
「最初から」
「まじか〜」





もうばれてしまっているのだから、と私の質問にも素直に答えてくれるらしい。素直な三郎はレアだ。





「えっと、三郎のきょうだい?」

「違いますよ。こいつは兄妹なんかじゃありません。ただの幼なじみです」




三郎が私を指差しながらピシャリと言った。
そんな速度で否定しなくても良いだろうに。





「そうか…。保護者じゃないのか…。」




三郎の先輩はぶつぶつと何か一人で考え始めた。まあ確かに、普通幼なじみの名前書く人なんていない。もしかしたら学園初だったりして?






しばらく呟く様を見ていれば、先輩は急に顔を上げて、





「…とりあえず僕は学園長先生と新野先生に伺ってくる。君たちはここで待機してて」





そう言い残すなり屋根裏に消えていった。





忍者って脚力すごいねと三郎に話しかけようとしたけれど、
先輩がいなくなった途端にまた起き上がろうとしたので、攻防を繰り返すうちに何を言おうとしていたのか忘れてしまった。

4話 ●→←2話 ●



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:忍たま , rkrn , 鉢屋三郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こてつ(プロフ) - あられさん» コメントありがとうございます!めちゃめちゃ嬉しいです!😆頑張ります!! (11月26日 22時) (レス) id: 121a61ed72 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ好きです!これからの更新も無理せずにがんばってください! (11月26日 22時) (レス) @page10 id: 9c68c0223b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こてつ | 作成日時:2023年1月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。