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無一郎「Aは僕と同じだね」
『急にどうしたの?』
無一郎「なんとなく」
『無一郎の言うことはよくわかんないなぁ』
私が無一郎と同じだって、突然言い出すから私は理由もなくドキッとした
何かを突かれた感じで
無一郎「なんで?何年一緒にいると思ってるの」
何年一緒にいたんだっけ
私がここにきて、無一郎が隊士になって柱になって、ずっと
曖昧なこととか、無くなってしまった記憶が何なのかが邪魔をしてそれすらも覚えてないかも
無一郎「僕が隊士になってからでしょ。柱になるまでも2ヶ月だったけどね」
『そうだったっけ。ごめんね』
無一郎「相変わらずだね。僕もすぐ忘れちゃうけど、Aのことは全部覚えてる。大好きだからね」
突然すぎる愛の告白に私は戸惑った
いや愛の告白なのかは定かではないけど、唐突に大好きだなんて言われたら戸惑う
無一郎のことは本当に読めない
『……それは友達としてって意味で捉えるべき?』
無一郎「うーん、それは任せるけど。僕は君のこと好きなのは変わりないからね、人としても色々」
『それはありがとう、私も好きだよ。……それで、無一郎と私が同じって?』
無一郎「主に記憶のこと」
『…記憶が無いってことね。確かに同じだね』
無一郎「………A…?」
『……ど、うしたの?』
無一郎「どうしたもこうしたも……なんで泣いて…」
無一郎にそう言われて顔を触ってみたら、涙で頬が濡れていた
どうして……泣いて…
記憶の事を言われたから…?
すると突然、プツンと何かが切れる音がした
『…っ、私……っ……記憶が…っ、…むいちろ、…っ』
溢れるように涙が出てしまって、何も考えずに無一郎に抱きついた
それを見てか、無一郎は何も言わずに抱きしめてくれて優しく撫でてくれてた
無一郎「……僕も君と同じだよ、…違うところもあるかもしれないけど、僕は…Aの味方だから、守ることは出来るから」
.
.
「…て。……きて、起きて、A」
『……ん…』
誰かの声で目が覚めた
聞き覚えがあって、聞き慣れていて、落ち着く声
『……むいちろ…?』
無一郎「おはよう、昨日散々泣いたあと寝ちゃったから僕が部屋まで運んだ。それで、さっきまた来たんだけど……なかなか起きなかったね」
『ご、ごめん……寝すぎたかも……』
無一郎「今日は非番?」
『多分……』
もしかしてだけど、非番だけど予定が入りそうな予感がする
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ありさちゃん(プロフ) - みみさん» わー!喜んでもらえて嬉しいです!! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 231416c233 (このIDを非表示/違反報告)
ありさちゃん(プロフ) - 莉央さん» ありがとうございます! (2020年1月4日 23時) (レス) id: 231416c233 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 作者様と同じ無一郎と善逸なのでもう、一言で表すと最高です!! (2020年1月4日 22時) (レス) id: 97ae3430ef (このIDを非表示/違反報告)
莉央(プロフ) - ただただ一言、マジ神 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1b4747e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
ありさちゃん(プロフ) - miさん» えっえっ!!!ありがとうございます!泣 (2019年11月26日 19時) (レス) id: 231416c233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜莉沙 | 作成日時:2019年11月3日 21時