記憶が無い隊士は＿＿の妹だったみたいです。【鬼滅の刃】

#39 ページ41

.

炭治郎「伊之助！ずっと黙ってたと思ったら急にそんなこと！！」

善逸「そうだぞ伊之助！もっと空気読めよ！」

『……私がいない間、家で何があったの？』

慌てるお兄ちゃんに善逸くん

私には分からなかった

それにしのぶ様もずっと黙っていたし、伊之助くんに関してはずっと「嘘ついてねぇ！」と言ってる

しのぶ「…炭治郎くん、これは全て話すべきです。炭治郎くんの家で起こったこと」

真剣な顔でお兄ちゃんにそう告げた

するとお兄ちゃんは決心したかのように私に向かって話してきた

炭治郎「あのな、A……物凄く言い難いんだけど…禰豆子は、さ…」

ゴクリと唾を飲んだ

なんだか嫌な匂いがする

炭治郎「……禰豆子は………鬼なんだ…」

『……鬼…』

炭治郎「…2年前…俺が炭を売りに町まで出た間に、家族全員が鬼にころされてしまったんだ…辛うじて禰豆子はまだ生きていた…生きてたけど…鬼になって…その辺の鬼のように、日の光には当たれない…」

お兄ちゃんからそう告げられた時、頭が真っ白になった

いくらお兄ちゃんが町に出ていたとはいえ、家族全員がころされてしまったなんて

なんで、なんで……

『じゃあ禰豆子は…禰豆子は人を喰って……っ』

炭治郎「喰ってない！2年前に鬼になって今になってもずっと、誰1人喰ってなんかない！禰豆子にはちゃんと自分の意思があるんだ……普通では考えられないことが起こってる…」

しのぶ様や善逸くん、まさかの伊之助くんまでも黙っていた

禰豆子が鬼になってしまったなんて

いやでも禰豆子はちゃんと人間だったはず……鬼に襲われ家族が死んで…

禰豆子はどうして鬼に……なんの為に…

その時私の頭の中にハッと思いついた

人間が鬼になってしまう原因

私は教えられてたからこそ既にわかっていたけど

人間が鬼になる原因は、ただ1つ……

『……っ…鬼舞辻無惨……』

炭治郎「…A……」

『あいつ……っ、あいつが…！禰豆子を鬼に変えたのよ！』

炭治郎「…な、なんで、俺無惨の名前言ってないのに…！」

『人間を鬼に変えることが出来るやつなんてこの世に1人に決まってるじゃない！鬼舞辻無惨！あいつしか居ないのよ！』

しのぶ「…炭治郎くんも知ってると思いますが、Aの言う通りです。例え鬼舞辻無惨の名を出さなくても彼女は分かっていたので」

ありえない…

なんのために、禰豆子を鬼に変えたのか

私たち竈門家になんの恨みがあったのか

私はそこで無惨に対する強い怒りを覚えた

#40→←#38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す