記憶が無い隊士は＿＿の妹だったみたいです。【鬼滅の刃】 (ページ19)

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#18 ページ19

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嫁？

どうして私がお前みたいな鬼の嫁にならなければならないのか

私は絶対にならないし、鬼は信じる方が馬鹿だ

それに、この鬼が言う家族という絆にはどこか偽物の匂いがする

嫁というのもきっと表面だけの見せ物だ

『…なるわけないじゃない……っ、お前みたいな…表面だけの見せ物になんか…私がなるわけない……っ』

累「……お前…」

私がそう言うとそいつは何かを思ったかのように顔色を変えた

累「……あの馬鹿な鬼狩りと同じこと言ってる」

あの馬鹿な鬼狩り…？

誰のことだろうか、過去にこの鬼と戦った鬼狩りなら炭治郎さんか冨岡さんくらいしか分からないけど

累「もういいや、お前、せっかく家族になれると思ったのに、あの鬼狩りみたいにそうやって僕達の絆を偽物扱いするならいらない」

いらない？

ころされるのかもしれない

私はここで死ぬのか、もっともっと生きたかったけど

累「血気術殺目籠」

鬼が血気術を使った

その瞬間私が貼り付けられている木の周りにあやめ籠のような糸が出てきた

もう逃げられないんだなって

でも確かなことがひとつ言える

この鬼が言う家族は偽物だ

『……か、ぞく……』

何かを思い出した

私には…家族が居たんだっけ

家族がいた事は分かるのに…その顔も…何もかも忘れてしまっていた

忘れたから、どうでもいいやと思ってしまった

だったら、私の思う家族も偽物なのだろうか

なんだろう、なにか思い出しそうで

お父さんとお母さんと……お兄ちゃんが一緒にいたっけ…

お兄ちゃんは誰なのかは分からないけど、家族を失ったと言われた私からしたら、私はこの世でひとりぼっちなのかもしれない

どうせ死ぬなら、最期に記憶だけでも取り戻したかった

こんな死に方、申し訳ないな

走馬燈のようなものを見てる

お父さんと、お母さんと、お兄ちゃんと一緒に幸せに暮らしてる夢

顔の方がぼやけててよく見えないや…

「A、………A！」

誰か呼んでる

誰か………

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お気に入りありがとうございます！
と、追加でまた修正しました！

それと桜の呼吸の型一覧と説明を表記させていただきます〜