記憶が無い隊士は＿＿の妹だったみたいです。【鬼滅の刃】 (ページ11)

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#10 ページ11

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私は急いで縁側に向かう

『無一郎お待たs……「無一郎任務ダ！コノ屋敷カラ歩イテ30分ノ町デ若イ女ガ消エルトノ情報ダ！今スグ向カエ！」』

無一郎にかけた私の声は鎹鴉の声によってかき消された

縁側に座っていた無一郎に任務が入ってしまった

私は入ることも出来ず、角で話を聞いた

『……せっかく遊べると思ったのに……』

はぁ、とため息を付いてその場にしゃがむ

無一郎はなんて言うんだろう…

無一郎「……僕予定あるんだけd「任務二行ケ！人間ノ命ヲ守ルノガ使命ダ！無一郎！」…分かったよ。静かにして」

任務に行っちゃうんだ……まぁ、仕方ないよね

私たち鬼殺隊にとって、人々の命を守るのが使命だから、サボるなんてできないし、第1無一郎は柱だ

柱が任務を怠るなんて、ありえないから向かうしかない

無一郎「……Aに謝らなきゃな…」

ふとそういう声が聞こえて、足音が近づいてきた

もしかして、部屋に来るのかもしれない

ど、どうしよう、私ここにいるんだけど…？

無一郎「……あ」

『………に、任務ですか。行ってらっしゃい…』

ちょうど角を曲がるときに、私がいることが分かった無一郎は「あ」と短く声に出した

私は全てがわかっていたから、行ってらっしゃいとだけ伝えたんだけど…

無一郎「……聞いてたの？」

『聞こえた』

無一郎「…ごめん。約束したのに、行けなくて…」

『気にしないで、私は平気だよ。無一郎も柱なんだから、任務はしっかりしなきゃだもんね』

私が無一郎の肩にポンっと手を置いて励ますと、無一郎から申し訳ない、という匂いがした

それは匂いと同じで表情にも表れていた

『……そんな顔しないで、私は本当に大丈夫。ほら、行ってらっしゃい』

私は玄関まで無一郎の背中を押していった

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無一郎が任務に行ってどれくらいが経ったんだろうか…

私はやることも無いから、ぼーっと晴れた青空を眺めてる

空をじーっと見ていると、「Aちゃん？」と、どこからか私の名を呼ぶ声が聞こえた

ふと声がした方を見ると、そこには大きな三つ編みに毛先が黄緑でピンクの髪をした……

『甘露寺さん』

甘露寺蜜璃さんが立っていた

蜜璃「今日は無一郎くんはいないの〜？」

『任務に行きました』

蜜璃「そうなのね……どうしてそんな悲しそうな顔をしているの…？」

無一郎が任務に行ってしまった寂しさが顔に出たのか私の顔を覗く甘露寺さん

『いえ……』

私は誤魔化すことしか出来なかった