お前なんか！【志麻】 (ページ9)

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『いや、なんで』

センラ「なんでもなにも、早くお願いしますよ」

『お前ら自分で食えないのか』

坂田「赤ちゃんだよばぶぅ」

うらた「きも」

『草』

馬鹿みたいなやり取りをしながらセンラの口の中にウインナーをいれてやる

ほんと、この4人って世話が焼ける

焼けすぎてお肉焼けちゃう(？)

坂田「まーしぃー、お茶取ってー」

志麻「……え、？あぁ、はい」

センラ「志麻くん大丈夫？」

うらた「なんかあった？」

ずっと気になっていた。さっきからずっと、元気がない

いつもの志麻じゃないような気がした

『なんかあったでしょ』

志麻「ねーよ」

『えー』

坂田「んー？なんかありそうー」

うらた「もしかして今更授業のこと恥ずかしいの？」

そんな時差でって、ある！？

さすがにそれはないと思うんだけど、もしかして好きな人！？

『好きな人できたとか』

センラから、はいどーぞ、とメロンパンを1口もらってもぐもぐしながら言ってみた

志麻「は！？ちげーよ！！」

センラ「あれ、さっきとは様子がまた変わりましたねぇ」

うらた「急に焦るじゃん」

『図星だなぁ？』

坂田「まーしぃ好きな人おるん！？」

坂田が志麻に近づくと、「いねーよばーか」と言って坂田を押しのけた

『嘘つけ、いるくせに』

志麻「いねーよ。いたらなんなんだよ」

『誰々ー？教えてー？』

志麻「もしいても少なくともブスなお前はない」

センラ「ひどwww」

『えー傷付いたなー』

にしても酷くない！？私だけ！？対応でしょ！！

このホクロめ！！

坂田「えーでもブスって女の子に言っちゃあかんよー」

『さ、坂田！』

なんということでしょう。ここに神様がいる

優しいのか天然なのか気遣いなのか

どれにしても嬉しすぎた……

うらた「いたとしても、Aじゃないんだ」

志麻「あたりめーだろ、こんな馬鹿みたいなゴリラ」

『最低www』

うらた「ふーん……俺なら彼女にするならAがいいかなぁ」

『は！？』

志麻「は？」

センラ「ほーん？」

坂田「うらさん！A好きなん！？」

いや

衝撃的すぎない？

固まるどころかカチコチだよほんと、なにしてくれんのさ()

渉ってそういうところあるなー、うざいなー

でもイケメンなんだなーこいつー

『冗談だよね』

うらた「うんー……多分ね。」

志麻「……多分…」

『…志麻……？』

志麻が、"多分"という言葉を聞いてさっきの渉に対しての睨み付ける表情が消えた気がした

こいつ大丈夫なのか？