お前なんか！【志麻】 (ページ15)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:16,597 hit

⑭ ページ15

.

華奈「いいから試合出て」

『めんどくさいもーん……やる気……』

やる気が起きないために試合放棄なうの私

華奈「あんたのやる気スイッチはどこ」

『どっかにあるよー……いっでええっ！？』

華奈「あ、ここだー」

『ちょ、やめっ！いてえええ！！』

やる気スイッチ、なんて言われて華奈に親指で背中にあるツボらしきところを押されて叫ぶ

普通に痛いんでやめてくれ……

華奈「あんた女子じゃない……」

『うるさい！あー痛かった……』

最悪届く範囲だったため、手で背中をこする

華奈「で、試合は？」

『や、やります……』

「よろしい」と言われて半泣きで私はコートに向かおうとした

その時

コツン

『ん？』

モブ男子「おーいボール取ってくれー！花宮ー！」

サッカーボールが足に当たったのに気づいた

誰かが勢いよく蹴ってこっちの方に飛んできて私の足元に止まったわけだ

『今蹴るからー！』

モブ男子「おっ、志麻〜花宮がボール取ってくれたじゃんよ〜ww」

モブ男子「良かったなぁ〜？」

志麻「は？うっせーな、あんなゴリラ……」

『聞こえてんぞデカボクロー！』

志麻「黙れ！！」

男子に茶化される志麻の声が聞こえて思わず言い返した

少しでもかっこいいとあの時思った私を殴りたい

かっこよくなんてなかったさ✩

私は馬鹿馬鹿しく思いながら、ボールを勢いよく蹴って向こうに返した

多分あのボール、志麻が蹴ったやつなんだろうなって。

華奈「Aいくよ」

『あ……、まって！…目に砂入った……』

突然、小さめながらも風が吹いてそのせいで砂が舞って目に入ってしまった

華奈「大丈夫？洗ってきな？あ、私たち次にするから、先やってて」

『ごめんねー……』

私はラケットをおいで片目を擦りながら走って水道のあるところまで行った

.

.

『んん……水気持ちいなぁ……』

目を洗ったついでに顔も洗うと、スッキリした

これなら頑張れそう、多分！

『そろそろ戻るか……って、おわああ！？なんだよ！！』

その場から去ろうとして後ろを向くと、「？」を浮かばせているような渉がいた

思わず尻もちついた

痛いんだけど()

うらた「な、なんだよって……俺こそなんだよ……尻もちとかだっさw」

『はぁ？最低〜女の子にダサいとかダメですからぁ〜』

うらた「あーそーだったねー」

めっちゃ棒読み

うらた「…あのさ、授業前…に言った…好きって話、真に受けないで。その…志麻くんからかっただけだからさ」

『ふぁ？』