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メッセージ ページ9

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山田さんの連絡先を、手に入れてしまった。
お前早速手出したのか!?と顧問には呆れられ、初めて会ったあの日の一部始終を無理やり聞き出してきた部員たちには心底羨ましがられた。
衝動で抱きしめたことは、誰にも言っていない。
なんで山田さんはあんなこと言ったのだろう。
俺だったら戸惑って、だいぶ警戒するはずなのに。
無防備すぎる。愛おしすぎる。
とにかく、連絡先を交換出来たこと、中島さんから中島くんに呼び方が変わったのは、俺の中では大事件だ。
このチャンス、無駄には出来ない。
メッセージのやりとりに、電話だってしたい。
だからとりあえず、その日は家に帰り一通のメッセージを送った。


(山田さんこんばんは。今日はありがとうございました。いきなりですが、なんで連絡先交換してくれたんですか?)


返事はたったの5分弱できた。


〈こんばんは。中島くんともっと話したかったから、かな?〉
(なんで俺なんですか?山田さんの連絡先知りたがってた奴、いっぱいいましたよ)
〈んーなんとなく。抱きしめてくれたときに、離れたくないなあって思ったから〉


あまりの衝撃にスマホを落としてしまった。
抱きしめたときに離れたくないって思ってくれた?


(どういう意味ですか?)
〈そのまんまの意味だよ。そうだ、俺も中島くんに聞きたいことあるんだけど〉
(なんですか?)
〈あのとき、虫なんていなかったでしょ〉


いきなり確信を突かれ、焦る。
ここで返事が遅れたらきっとバレる。そして引かれる。
頭をフル回転させ、言い訳を考える。


(何言ってるんですか笑 いましたよ、服についてました)
〈真冬なのに?〉
(そんなこと言われても……本当にいたし)
〈そっか変なこと聞いてごめんね〉


会話が途絶える。
なんとか言いくるめられたが、納得はしていないだろう。
どうしようか、と頭を悩ませていたとき、また新しくメッセージが届いた。


〈中島くんごめん。急用が出来ちゃった。また話そうね〉
(はい。俺の方こそ急にすみませんでした。じゃあまた今度)


返事はこなかった。
少し残念な気もしたが、それ以上に’’また話そうね’’という文章に心が踊っていた。
また話せる。
今はそれだけで充分だった。

幼馴染→←気のせい……?



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設定タグ:ytym , ゆとやま , HSJ   
作品ジャンル:恋愛
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わたあめ - 甘酸っぱい凄く初々しい物語ですね!面白かったです♡この話ってゆとやまが付き合って、イチャイチャする場面まで作れますか?主様の物語とてもタイプでした! (2022年12月14日 16時) (レス) @page46 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ちょこ(プロフ) - すごい面白いです。いつも楽しく見させて頂いてます。 (2022年11月3日 23時) (レス) @page46 id: 0ec106236f (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるくてぃー(プロフ) - しゅーたさん» コメントありがとうございます!実は私、しゅーた様のPervert *jump ytym*が大好きなんです!お互い頑張りましょう。これからも一目惚れ−ytym−をよろしくお願いします! (2021年3月22日 16時) (レス) id: 7c2aec0ae1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーた(プロフ) - いつも初々しいきゅんきゅんなゆとやまを楽しく見させていただいています!肩、お大事になさってください…!応援してます!!! (2021年3月22日 9時) (レス) id: 64eba0c041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちごみるくてぃー。 | 作成日時:2021年2月22日 22時

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