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yt side
洋食屋でクリスマス限定セットを頼み、窓際の席に二人で座る。
目の前でチキンを頬張る山田さんが可愛くて愛おしくて。
ただ、好き、幸せ、と、その二つの感情をシチューと共に噛み締めた。
店を出て、夜風に当たりながら目的地まで歩く。
いつもの公園。
けど、いつもと違う。
『うわあ！』
巨大なツリーとカラフルなイルミネーション。
これを、一緒に見たかった。
「座りませんか？」
『でもベンチもう空いてないよ？』
「こっちです」
山田さんの手を引いて、綺麗に整えられた芝生に覆われた場所まで走る。
すでに数組のカップルがいたが、さっきの場所よりはずっと少ない。
芝生にビニールシートを敷いて、座り込む。
「ここ、いいでしょ？イルミネーションが1番綺麗に見えるのに、あんまり知られてないんです」
『ほんと。綺麗......』
イルミネーションの光と星空が重なって、幻想的な光景を醸し出す。
時折色の変わるツリーの上の大きな星が、ここからは良く見える。
『ありがとね、ゆうとくん』
「............やまだ、さん」
しばらくそのまま、沈黙が流れる。
『ゆうとくん』
それを破ったのは、山田さんだった。
『あの、これ......』
バッグを自身のそばに引き寄せ、中から何かを取り出した。
銀色のリボンのかかった、小振の箱。
『いつもありがとう』
びっくりして、声が出なかった。
恐る恐る受け取ると、普段よりも色気を帯びた表情が嬉しそうに微笑む。
「あの、実は俺も......」
けどそのプレゼントを見る前に、俺もカバンの中から箱を取り出した。
『えっ、俺に？』
「他に誰がいるんですか。これ、初めて見たときから、ずっと山田さんに渡したかったんです」
俺と同じように箱を受け取り、唖然とした表情を浮かべる山田さん。
一緒に開けようということになり、俺はその場で箱を開けた。
中から出てきたのは、黒い革財布とメッセージカードだった。
山田さんを抱きしめ、言う。
「一生大切にします」
『あはは、大袈裟』
そう言っていた山田さんも、俺のプレゼントを見るなり目を見開いた。
俺が選んだのは、シルバーのお洒落なピアス。
泣きそうになりながら喜ぶ山田さんをもう一度抱きしめ、耳元で囁いた。
「メリークリスマス、山田さん」
『......メリークリスマス、ゆうとくん』
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わたあめ - 甘酸っぱい凄く初々しい物語ですね！面白かったです♡この話ってゆとやまが付き合って、イチャイチャする場面まで作れますか？主様の物語とてもタイプでした！ (2022年12月14日 16時) (
レス) @page46 id: c3da2a518a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ちょこ(プロフ) - すごい面白いです。いつも楽しく見させて頂いてます。 (2022年11月3日 23時) (レス) @page46 id: 0ec106236f (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるくてぃー(プロフ) - しゅーたさん» コメントありがとうございます！実は私、しゅーた様のPervert *jump ytym*が大好きなんです！お互い頑張りましょう。これからも一目惚れ−ytym−をよろしくお願いします！ (2021年3月22日 16時) (レス) id: 7c2aec0ae1 (このIDを非表示/違反報告)
しゅーた(プロフ) - いつも初々しいきゅんきゅんなゆとやまを楽しく見させていただいています！肩、お大事になさってください…！応援してます！！！ (2021年3月22日 9時) (レス) id: 64eba0c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるくてぃー。 | 作成日時：2021年2月22日 22時
