ギュッとサマトキ

嫉妬 ページ8

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ある日。







「出かけてくっから」




『うん、分かった。行ってらっしゃい』




と言って出ていった左馬刻。 彼が一人で
出かけることはある。
どんな人でも、一人でいたい事もあるだろうと
思い何処に行くかなんて
気にもしなかった。




『よし！私も出かけよー』




準備をし、事務所の鍵を閉めた




『んー、…よし思い切って渋谷にでも
行こ』




と、私は渋谷に行くことを決めた。









渋谷到着_




『やっぱ、人が多いね』




久しぶりに来た渋谷は、やはり人が沢山いて建物や
人がオシャレだ
流石渋谷




『(何処から行こうかなー？)』



とキョロキョロ見渡していると、
見慣れた顔があった。白髪に長い足。
今どき、というかアロハシャツを着ているなんて
左馬刻しかいないでしょ。




でも、なんで左馬刻が…
女の子人と歩いてるんだろう…？




『っ、』ﾀﾞｯ




私は無我夢中で走った。涙で視界が良く見えない
凄く…胸が締め付けられるみたいな感じがする
上手く伝えられないけど。 私は
あぁこれが嫉妬なんだと思った。




『(やっぱり、私じゃダメなんだな…)』




そりゃそうだ。左馬刻は、カッコイイそんな人を
世の中女性がほおって置くわけが無い。
そう思うと余計涙が出てきた…。




そう言えば、夢中で走ってたけど…
ここ何処？




やばい、迷子になった。




『(いや、落ち着いて。まずは冷静になろう)』



そう思っていると、肩をトントンと叩かれる。




男「ねーねぇーお姉さん一人？ 良かったら
一緒にお茶しない？」




え、これはナンパと言うやつでは…！ こんな
私にまで声かけるのかー渋谷って凄い。
と思っているとナンパ男は、グイッと腕を
掴まれた。




『ちょっ！』




男「いいじゃん、一人なんでしょ？
ならいいじゃん」



必死に抵抗したが、やはり男性の力に叶うはずもなく
されるがままの状態になった。




『(うっ、このままじゃ…！ 誰か助けて！)』




と思っていた時に救世主が現れた。




「おい、てめぇ人の女に何やってんだ」




ドスの効いた声。これは紛れもない、左馬刻
だ。




男「ひっ！？っ、」




男の人は、左馬刻の迫力に負けて逃げていった。




「おい、大丈夫か？」




『…うん、大丈夫』


あの場面を見たから、かなり、いや凄く気まづい




「元気ねぇな、ほんとにだいじょぶかよ
てかなんでここにいんだよ」






❁⃘

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