ギュッとサマトキ

二人 ページ14

今回は、舎弟sideです。









どうも、左馬刻さんの舎弟の一人です。




今、左馬刻さんはと言うと…




「……。」



凄くイライラしてらっしゃいます。俺達は
左馬刻さんの威圧から、日々耐え続けて慣れては
いやすが。こうもイライラした所は
見たことがない。




他の仲間達もビビって左馬刻さんには全然
近づかない。と、言うかこれで近づける人が
居るのか…？




あ、




「(そう言えば、Aさんか来てない)」



俺は左馬刻さんが、不機嫌な理由が分かった
気がする。何時もこの時間にいらっしゃる
Aさんが、居ないからだ。





Aさんと居る左馬刻さんは、俺たちが
見たこともないような表情を見せる。





「…ｸｿｯ」




左馬刻さんは、本日二本目のタバコを吸う
お願いしやす。Aさん、早く来てください
俺たちの命が危うい…！







コンコン





そう思っていた時
玄関を、優しく叩く音がする




『こんにちは、左馬刻居ますか？』




やっと、やっと！




「お待ちしておりました！左馬刻さん
いらっしゃいますよ。どうぞ！」




俺はそう言って、Aさんを家の中へ招く
ホッと、俺は一安心





『左馬刻、来たよ』






そう言うと、今までイライラしていた左馬刻
さんが嘘かのように機嫌が良くなっていく





「A、てめぇ、なんで連絡寄越さねえんだ」







口調は、強いが怒ると言うよりは心配
している様子の声色だった。








『ごめんってー、仕事が忙しくて家で
やってたのー』









そんな、ほのぼのした空気が俺達には安心
というか微笑ましい。









左馬刻さんは、良くキレるが根はとても
優しい所を知っている。








『左馬刻、珈琲飲んでいい？』







「ああ、俺のも入れてくれ」







『はーい』









俺達は、二人の幸せが続くことを心から
願ってます。






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